人気トレーディングカードゲーム﹁ポケモンカードゲーム﹂が近年人気が高まり、その価格が高騰しつつある。
同時に、発売前にフリマアプリ﹁メルカリ﹂などに貴重なカードが高額で出回り、大量購入による買い占めが起こるなど、現在プレイヤーの間で問題視され始めている。
﹁ポケモンカードゲーム﹂の人気が右肩上がり
﹁ポケモンカードゲーム﹂、通称﹁ポケカ﹂の歴史は長く、日本最初のTCG︵トレーディングカードゲーム︶として、ゲーム﹁ポケモン﹂と同じく1996年に誕生し20年以上続くご長寿TCGだ。
余談だが、KAI-YOU社内でも昨年爆発的なブームとなった︵関連記事︶。
本日発売された拡張パック『超爆インパクト』/画像はAmazonより
もちろんカードゲームとしての戦術性も高いが、すぐにでもデッキを組めるお手軽セットの発売はじめ公式の努力もあって参加の敷居が低く、小学生を中心に人気が高い。
他のTCGと比べると親子プレイヤーが多いのも特徴で、それゆえショップ大会も比較的穏やかな雰囲気で行われている。とはいえちゃんと世界大会も存在し、毎年出場権をかけて全国各地で熾烈な争いが繰り広げられている。
海外での人気は日本以上に高く、むしろ公式オンラインアプリ﹁Pokémon TCG Online﹂は海外を中心に展開されている。
2018年に入って、さらに国内でも注目が集まっている背景としては、人気YouTuberのはじめしゃちょーさんや、ポケモンの人気ゲーム実況主であるもこうさんやライバロリさんらが積極的に﹁ポケカ﹂の動画配信などを行っていることが挙げられる。
また、公式側も広瀬すずさんといった人気タレントをCMに起用し、より普及に拍車がかかっている︵関連記事︶。
そこで起きているのが、カードの価格高騰および転売目的の大量購入だ。
ポケカの価格高騰および転売目的の大量購入は、小学生の楽しみを奪う?
もこうさんも6日の動画で、この問題について詳しく解説している。
﹁7月頃から比べると、お店によっては汎用カードの価格も2〜3倍に高騰してる﹂ともこうさんが話す通り、ポケカ人気をうけて、大会で重宝されるカードの価格は急激に上がり続けている。
そして、それによって起こっているのがやはり転売目的の大量購入だ。
— えくれあ (@exsai001) 2018年9月7日
例えば本日9月7日︵金︶に発売されたポケモンカードゲーム サン&ムーンの拡張パック﹃超爆インパクト﹄。正規価格4,860円のBOXが、現在すでにメルカリなどでは6000〜7000円程度で大量に転売が出回っている。
フリマアプリ『メルカリ』。カードの売買は以前から盛んだが、ここまで高騰していたとは
ポケモンセンターでは、こういった大量買い占めを防ぐため1人90パック︵3BOX分︶までといった購入制限を設ける事態に。
— こうせいパパ@ポケカ (@KouseiPAPA_poke) 2018年9月6日
﹃超爆インパクト﹄の中でも注目とされている﹁ルギアGX﹂は、すでに発売2日前からフラゲ︵発売前に手に入れるフライングゲット︶されてフリマアプリ﹁メルカリ﹂などでの転売が始まっていることが目撃されていた。
また、500円で初心者でもすぐにバトルができるのがウリだった﹁GXスタートデッキ﹂も軒並みカードショップ店頭から消え、高額で転売されている。
公式ショップでも当然売り切れ。2017年ではありえなかった光景だ
人気カードゲームにおいて、需要のあるカードという資産の価値が高騰するのはどのゲームでも同様だが、特に小学生を中心にさらなる広がりを見せている「ポケモンカードゲーム」において現在起こっている事態には胸が痛む。
ライター。1990年生まれ東京都出身。KAI-YOU.net編集部としてニュースを中心に執筆しています。頑張っています。好きな物は、アニメと漫画とドラマ。HIPHOPも最近は好き。﹁可愛い物﹂﹁可愛い人﹂を毎日ポップに探しています*
匿名ハッコウくん(ID:2308)