カナダ出身のシンガーソングライター・Grimes︵グライムス︶さんが、2月21日に5年ぶりの最新アルバム﹃Miss Anthropocene﹄をリリースした。
あわせて、同作に収録されている﹁Delete Forever﹂と﹁Idoru﹂のMVを公開。その内容がそれぞれ﹃AKIRA﹄と﹃少女革命ウテナ﹄のオマージュだと話題を呼んでいる。
世界中から注目されるシンガーソングライター・グライムス
日本でのレーベル・Beatinkの公式サイトによれば、グライムスさんは学校の神経科学の授業で、音楽制作ソフト・Logicを学ばなければならなかったことをきっかけに音楽制作を開始︵外部リンク︶。
DIYの音楽はMyspace上で人気を確立、2012年には2週間寝室にこもってレコーディングしたというアルバム﹃Visions﹄をリリースして大きな注目を浴びた。その後もゴシック調のイメージとあいまって、どこか異世界にいるのではないかと錯覚するほどドリーミーなサウンドでリスナーを魅了している。
また、過去のインタビューでは影響を受けてきたものとして日本のアニメなどを挙げており︵外部リンク︶、2018年にAppleの動画に出演した際にはビックリマンチョコのものと思われるステッカーを貼った自身のパソコンを確認することができる。
さらにプライベートでは明言こそしていないものの、実業家として知られるイーロン・マスクさんとの子供を授かっていると報じられており︵外部リンク︶、様々な側面から熱い視線が注がれている。
日本を随所で感じるグライムスの『Miss Anthropocene』
新世代のポップアイコンとして世界から注目を集める彼女が5年ぶりにリリースしたアルバム『Miss Anthropocene』はまさに待望の新作。
日本では自身の名前とアルバムタイトルが印刷された箸やビックリマンチョコ風の自身のステッカーなど、粋な購入特典がラインナップされている。
その中でも曲調が異なり目立つ楽曲﹁Delete Forever﹂は、アメリカーナを思わせる曲調にグライムスさんの澄んだボーカルが融合した美しいトラック。
MVは帝国の滅びを嘆く女帝をグライムスさん本人に見立てる独特な世界観。大友克洋さんによる﹃AKIRA﹄のワンシーンを彷彿とさせる映像としてTwitterでも話題になった。
続けて公開された﹁Idoru﹂ではMVの中に﹃少女革命ウテナ﹄のワンシーンが挿入されており、ここからも日本アニメへの深い愛を感じることができる。
ちなみに現在、グライムスさんのTwitterアイコンは相次ぐ放送中止で話題のアニメ『
異種族レビュアーズ』のキャラクター。普段のツイートにもいたるところで日本のアニメが見切れている。
96年生。温故知新は大事。
アナログとデジタルのごちゃごちゃな音楽を好んで聴いてる。
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