連載 | #9 KAI-YOU COMIC REVIEW

【レビュー】『灼熱カバディ』ネタ扱いスポーツで描く前人未踏の成長物語

【レビュー】『灼熱カバディ』ネタ扱いスポーツで描く前人未踏の成長物語
【レビュー】『灼熱カバディ』ネタ扱いスポーツで描く前人未踏の成長物語

『灼熱カバディ』1巻/画像はAmazonから

POPなポイントを3行で

  • アニメ化も果たした武蔵野創による漫画『灼熱カバディ』
  • ネタと揶揄されるスポーツ「カバディ」で王道を描く
  • バスケ漫画における『スラムダンク』になり得る魅力
「カバディ」と連呼して走るアホくさいスポーツだろ?

灼熱カバディ』1話の冒頭で、主人公・宵越竜哉が発したこのセリフが、世間一般のカバディに対するイメージかもしれません。

1話でカバディ未経験の主人公・宵越がカバディ部を見学に行く場面/『マンガワン』より



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TVアニメ「灼熱カバディ」アニメ本PV
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コートは縦13m×横10m(男子の場合)/画像は『マンガワン』から

相手にかすりでもすれば得点チャンスなので緊張感がすごい/画像は『マンガワン』から



主人公・宵越が初心者なのもあり物語の序盤でルールは丁寧に説明される/画像は『マンガワン』から

守備側にも得点チャンスがあるのがこのスポーツの面白い特徴/画像は『マンガワン』から





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『灼熱カバディ』14巻(左上から時計回りに王城正人、井浦慶、宵越竜哉、畦道相馬、水澄京平、伊達真司)/画像はAmazonから



『灼熱カバディ』15巻(能京と後に伝説と称される死闘を繰り広げる奏和高校)/画像はAmazonから

これが能京高校だけでなく、他校のライバルチームまでみんな魅力的なので、どの対戦カードも文字通り灼熱のような熱さで展開されるわけです。

良いスポーツ漫画はライバルチームが主人公チームと同じぐらい魅力的なのが常ですが、これは『灼熱カバディ』にもがっつり当てはまります。

スポーツ漫画の王道展開を描き切る武蔵野創の創作力

『灼熱カバディ』9巻(能京にふたりしかいない3年生・井浦と王城)/画像はAmazonから

退





『灼熱カバディ』17巻(みんな大好き井浦)/画像はAmazonから

個人的にはバスケ漫画における『スラムダンク』のように、カバディ漫画の金字塔になり得る物語だと考えています。偉大な先達もたどってきた、そのスポーツ漫画ジャンルにおける先陣を切り開く作品になると。

そんな『灼熱カバディ』が行く道は、まさに前人未踏です。

『灼熱カバディ』16巻(表紙は主人公・宵越。彼の成長も見どころのひとつ)/画像はAmazonから



漫画はマジで最高の文化

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