﹃月姫﹄﹃虐殺器官﹄﹃夢中さ、きみに。﹄など名作ずらり
﹃真月譚 月姫﹄
﹃真月譚 月姫﹄は、﹁Fate﹂シリーズなどで知られるゲームブランド・TYPE-MOONの原点的なノベル作品﹃月姫﹄の漫画版です。 長らく音沙汰のなかったゲームのリメイク版﹃月姫 -A piece of blue glass moon-﹄が8月に発売され話題になりましたが、﹃真月譚 月姫﹄は原作未読でも問題ない完成度なので、先述のノベルやゲームに触れていなくても楽しめます。 原作の様々なルートを巧みに絡めつつ一本のストーリーとして昇華した﹃真月譚 月姫﹄はファンからも評価も高く、シリーズへの入門としてもおすすめです。﹃虐殺器官﹄
短い活動期間のなかで鮮烈な輝きを放ったSF作家・伊藤計劃さんの代表作﹃虐殺器官﹄の漫画版です。 骨太でスケールの大きな原作を丁寧になぞりつつ、要所で漫画ならではの演出を使って原作を補完しているので、﹁原作は読んだことあるけれど...﹂という方にこそおすすめかもしれません。 もちろんはじめて﹃虐殺器官﹄を読む場合も問題なし。国家間の争いが激化し荒廃していく世界の行方を握る“虐殺器官”とは何なのか、その眼で確かめてみてください。﹃ハーモニー﹄
同じく伊藤計劃さんの﹃ハーモニー﹄の漫画版で、こちらも漫画﹃虐殺器官﹄と同様に素晴らしいコミカライズとなっている作品です。 紛争、大暴動などによる大混乱が世界を襲い、さらに突如として発生したウイルスが各国に蔓延、新たな体制が築かれた後の世界が舞台......と、どこか既視感のあるベースの上で繰り広げられる物語です。 そんな世界で登場人物たちがどんな選択をしていくのか。“死”が1つのテーマになっているので重たい展開も多いですが、それだけに最後の最後まで必見です。﹃マイ・ブロークン・マリコ﹄
1話の公開から間もなくネットを中心に大きな反響となった漫画﹃マイ・ブロークン・マリコ﹄はご存じの方も多いのでは。 静かなプロローグからはじまり、親友・マリコの死を知った主人公の激情を発端に物語が加速、その後の着地点に至るまでの緩急に魅せられる作品です。 また画面越しにぶん投げられる飾りっ気のない言葉の数々に打たれること請け合いでもあります。 作者・平庫ワカさんによるインタビューがKAI-YOU Premiumにも掲載されているのでこちらもどうぞ。﹃夢中さ、きみに。﹄﹃カラオケ行こ!﹄
﹃女の園の星﹄が﹃このマンガがすごい!2021﹄で1位に輝いた和山やまさんの2作﹃夢中さ、きみに。﹄﹃カラオケ行こ!﹄を一挙にここで。 非日常と日常が溶けて混ざっていくような物語、リアルには居ないようで居そうなキャラクターたちが織りなすゆるい会話劇が存分に楽しめます。 これを機に和山やまワールドとしか表現のしようがない魅惑へ飛び込みましょう。「ラヴクラフト傑作集」シリーズ
H・P・ラヴクラフトさんによるSFホラー小説のコミカライズ版「ラヴクラフト傑作集」シリーズがセールの対象になっているとあれば買わない手はないでしょう!YouTube配信で旋風を巻き起こしている『クトゥルフ神話TRPG』に強い影響を与えたラヴクラフト作品の狂気を精緻に描き出した田辺剛さんの画力も刮目です。
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