2021年に25周年を迎えた﹃ポケモンカードゲーム﹄。
熱狂的なまでの人気を誇る﹃ポケカ﹄は現在、新セットが発売されるたびに販売店に多くの人が殺到し、品切れ・入手困難。最近は緩和されつつあるが、最新弾﹃VMAXクライマックス﹄も発売されたばかりで予断は許さない状況が続いている。
それに伴い、シングルカードに関しても需要に応じて価格が上昇傾向だ。
実際に遊ぶためにカードを欲しがる人が増えている一方で、コレクション需要も増加し、古いカードにも注目が集まっている。
いわゆる﹃旧裏﹄と呼ばれるポケカ黎明期のカードたちだ。
『旧裏』と呼ばれるかつて採用されていた裏側のデザイン
驚くべきことに1枚数万円、なかには180万円の値がついた事例もある。
この話を聞いて、実家に連絡をしてみたり、押し入れを漁った方も多いのではないだろうか。
晴れる屋2に査定依頼
﹁旧裏ポケカ高騰﹂の話は当然、KAI-YOUのポケカプレイヤーたちの耳にも入り、各自が実家などの捜索に当たっていた。
﹁流石にもう残ってない﹂﹁親と絶縁してて連絡が取れない﹂﹁実家が火事でなくなった﹂﹁捨てられた﹂といった声が相次ぐなか、唯一、入手に成功した人物がいる。
それがKAI-YOU副代表で社内きってのポケカプレイヤーである新見直だ。
『イーブイヒーローズ』発売前日の彼。社内チャットで興奮が抑えられない様子が見受けられる
ポケカ専門店『
晴れる屋2』のオープン前に行われたメディア向け内覧会でも『イーブイヒーローズ』の在庫を見て狂喜乱舞していた34歳男性(独身)。
当時の様子はこちら
思わぬ臨時収入の可能性を手にした彼。
しかし、こういったコレクションアイテムは鑑定を行い、価値を担保した上でしかるべき販売ルートを持ってして現金化を行わなければ、二束三文で買い叩かれたり、購入者とのトラブルが発生し得るリスクもある。
それ故にカードの売買は専門店を介することが一般的だ。
ということで今回は晴れる屋2に再びお邪魔し、買取査定を行なっていただいた。
新見(左)と晴れる屋2の『とり店長』さん(中央)、買取担当の『カッキー』さん(右)
高値がつく旧裏ポケカとは?
買取査定中に、晴れる屋2店長の「とり店長」さんに旧裏ポケカの査定のポイントをうかがった。
とり店長さんは﹁どれだけ綺麗か?﹂が旧裏ポケかの査定では大きな判断材料になると語る。
旧裏のポケカのなかでも古いものだと、25年前からこの世に存在することになる。
それだけの長い時を超えて、新品同様の状態で残っているのならば、確かに貴重だ。
そしてもう一つのキーワードは﹁旧裏初版﹂。
一番最初に印刷されたポケモンカードのことだ。
見分け方は右下のレアリティマークの有無。
希少度に加えて、その価値もわかりやすい形で目に見える。コレクションとしての満足度が高いのだ。
﹁旧裏初版・美品﹂の条件を満たした上でさらに価値を上乗せするのは、人気なポケモンであるか否かだ。
御三家と呼ばれるポケモンや、伝説のポケモンたちは特に高額で取引されている。
初版のリザードンは「かいりきポケモン」と誤植がある。こちらは180万円の値がついた
これは余談だが、コレクターの考え方のひとつに﹁自分は一時的な所有者でしかない﹂という考え方がある。
例えば、あなたの手に﹁初版のリザードン﹂があったとする。
しかしそれを永遠に自分が持ち続けることは不可能だ。
手放さないといけない事情が起こるかもしれないし、そもそも人生は永遠ではないからだ。
いずれ﹁初版のリザードン﹂には次の所有者が現れる。だから今の所有者である自分も大切に扱う。そういう考え方だ。
現存する旧裏ポケカはそんな思いで大切にされてきたカードかもしれない︵もちろん、プレイヤーに大切にされてきたカードもある︶。
査定結果発表でまさかの…?
そうこうする中、ついに新見のカードたちの査定が完了した。
晴れる屋特製の買取用プレイマットに値段ごとにカードを並べていく…
果たして、高価買取の条件を満たすカードはあるのか?
結末はぜひ動画でご覧になってほしい。
一同に衝撃が走った…
「KAI-YOU Videos」映像ディレクター。1996年生まれ。学生時代はMagic:The Gathering専門店のYouTubeチャンネルの運営スタッフを経験。2020年にKAI-YOUに入社。現在はラッパーや彫師、ストリートで起きた現象や、TCGやホビーなどポップカルチャーへの取材・編集を行う。
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