星海社新書『ボカロソングガイド名曲100選』が本日発売になりました!
柴那典さん、御丹宮くるみさん、ヒガキユウカさんとの共著です。濃い内容がさらっと読めちゃううえに、コンパクトサイズでカバンにも入るので、ぜひ目にしたら買ってください🙇 pic.twitter.com/B5HNSH1gbT
『ANTI HEROINE』収録曲「18の東京 feat. 初音ミク」キービジュアル。フィーチャリング曲の発表にあたって新たに制作された。
『僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。』収録曲「現実カメラ feat. 初音ミク」キービジュアル。イラストは河底9さんとケイゴイノウエさんのコラボレーションによるもの。
“M”という強烈なイメージが音楽観を限定的に
安斉かれんさんがデビューからドラマ放送前後にリリースした楽曲は、2000年代のJ-POPリバイバル。エレクトロニカルなダンスミュージックが踊る、いわゆる“エイベックスサウンド”をコンセプトにしたものが多い。﹁安斉かれんなんて知らなくていいから﹂
そんなデビュー当初を経て、“今”のアーティスト・安斉かれんを集約したのが、3月29日に同時リリースされた本人初のアルバム。 新曲を中心に構成した﹃ANTI HEROINE﹄と、既存楽曲のリミックスやカバーなどを収録した﹃僕らはきっと偽りだらけの世界で強くなる。﹄だ。 アルバムには、前述したプロデューサー陣に加え、言わずと知れたイギリス出身の人気アーティスト・CHARLI XCXさん、世界的なエレクトロポップバンド・CHVRCHES、東京オリンピックの閉会式でリナ・サワヤマさんが歌った楽曲を手がけた音楽プロデューサー/作曲家・DANNY L HARLEさんなど、国籍もジャンルも多岐にわたる面々参加している。 デビュー当初のY2KのJ-POPリバイバルサウンドから、その後に彼女本来の音楽性が発露する過程で生まれた多彩なジャンルをベースにした楽曲まで、その音楽性の拡張と変遷が手に取るようにわかる作品だ。 ﹃ANTI HEROINE﹄のコンセプトムービーで、安斉かれんさんは次のように語っている。ここまでストレートに「自分の音楽を知って」と訴えかけるアーティストも珍しい。それだけ彼女の音楽へのイメージを限定した壁を、壊したいのかもしれない。安斉かれんって知ってる? じゃあ、かれんの音楽、知ってる? アタシ﹃に﹄歌なんて、必要ないのかな? アタシ﹃の﹄歌なんて、必要ないのかな? どうせ、アタシなんて…… またそれだ。 ﹁どうせ﹂ってセリフを謙遜じゃなく 逃げ場にしちゃってる。 自分くらいは自分のリアルを生きるしかなくない? 安斉かれんなんて知らなくていいから アタシの音楽=本性を知ってよ。 ﹃ANTI HEROINE﹄のコンセプトムービーより
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