時事とリンクするタイトルを新作・旧作問わず取り上げ、“今読むべき漫画”や“今改めて読むと面白い漫画”を紹介していく本連載﹁漫画百景﹂。
五景目は、﹃ニセモノの錬金術師﹄です!
珠玉の異世界ファンタジーである本作は、待望の単行本第1巻が1月23日に刊行。2巻は2月22日︵木︶に発売されます。
2ヶ月連続刊行と出版社のKADOKAWAも力を入れていることがうかがえ、今後注目を集めることが確実視される1作なのですが、もう今すぐに読んでほしい!
そんなわけで、今回は期待の新作﹃ニセモノの錬金術師﹄を紹介します。
ネーム段階で引き込まれる “未完の大作”﹃ニセモノの錬金術師﹄
﹃ニセモノの錬金術師﹄は、﹃僕の妻は感情がない﹄が知られる杉浦次郎さんがpixiv等で無料公開していた同名漫画︵以下、ラフ版︶の商業版です。 ラフ版は杉浦次郎さんが気晴らしで好き勝手に描いたと話しており︵1巻﹁あとがき﹂より︶、ネームのような形で公開されていました。 本人の言葉を借りると“らくがき漫画”なのですが、これが﹁めちゃくちゃ面白い!﹂と反響を呼び、﹁次にくるマンガ大賞2022﹂Webマンガ部門の12位に選出。 漫画として完成する前段のネームですでに面白い、“未完の大作”として注目を集めたことで商業連載が決定。2023年6月からKADOKAWAのコミックポータルサイト﹁ComicWalker﹂で連載開始となりました。ニセモノの錬金術師、うめ丸先生作画で連載中です。
◆コミックウォーカー
https://t.co/4tbk74SYWz
◆ニコニコ漫画(ワイワイしたい人向け。ネタバレコメがあります。)
https://t.co/Ioc4ByaYaA
なお、商業版の作画はうめ丸さんが担当し、キャラクターと世界観を見事に表現しています。
背景が描き込まれたことで、ラフ版では想像に頼るところも多かった︵それはそれで楽しかった︶世界観が実体を持ち、より実感を持って作中に入り込めるようになりました。
魔法や魔術の描写にも力が入っており、シリアスさに磨きがかかっているのも大きい。これらはうめ丸さんの画力に依るところが多く、読んでいて素直に﹁すげえ!﹂となりました。ありがとうございます。
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