デジタル大辞泉 「やし」の意味・読み・例文・類語 やし[間助] ﹇間助﹈︽間投助詞﹁や﹂+間投助詞﹁し﹂から。上代語︾形容詞の連体形や助詞などに付いて文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。→よし ﹁はしき―栄えし君のいましせば昨日も今日も我(わ)を召さましを﹂︿万・四五四﹀ [補説]﹁はしきやし﹂﹁はしけやし﹂﹁よしゑやし﹂などの限られた言い方で用いる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「やし」の意味・読み・例文・類語 や‐し 〘 間投助詞 〙 ( 間投助詞「や」「し」の重なってできたもの ) 文節末にあって詠嘆を表わす。[初出の実例]「伊邪那美の命、先に『あなに夜志(ヤシ)えをとこを』と言ひ、後に伊邪那岐の命、『あなに夜志(ヤシ)えをとめを』と言ひ」(出典:古事記(712)上)「よしゑ八師(やシ) 浦はなくとも よしゑ夜思(ヤシ) 潟はなくとも」(出典:万葉集(8C後)二・一三八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例