グラビア印刷(読み)グラビアいんさつ(英語表記)gravure
photogravure

改訂新版 世界大百科事典 「グラビア印刷」の意味・わかりやすい解説

グラビア印刷 (グラビアいんさつ)
gravure
photogravure


調1879Karl Klič1841-1926

稿1

doctor調


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百科事典マイペディア 「グラビア印刷」の意味・わかりやすい解説

グラビア印刷【グラビアいんさつ】

写真製版により食刻した銅円筒を用いて輪転印刷する凹版印刷の一種。1890年チェコのK.クリッチュ〔1841-1926〕が発明。カーボンティッシュ(ゼラチンと顔料を混合し台紙に塗被したもの)を重クロム酸アンモニウム溶液で処理して感光性を与え,これにグラビア用スクリーンと透明ポジを重ねて焼き付け,銅面に転写し塩化第二鉄溶液で腐食して版をつくり,耐刷力を増すためクロムめっきを行う。版画はスクリーン線によって区切られた微細な網点からなり,原稿の濃淡に比例した深さに腐食されているため,微妙な濃淡の階調の再現が広範囲にわたって可能で,写真の多いものに適する。特に多色印刷によく,高速・大量印刷も可能で雑誌の口絵などの印刷に広く利用されるが,小部数印刷ではコスト高になる。またグラビア用インキの速乾性を利用し,セロハン,プラスチック,金属,ガラスなどにも印刷。
→関連項目秋山庄太郎写真植字輪転機

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラビア印刷」の意味・わかりやすい解説

グラビア印刷
ぐらびあいんさつ
gravure printing


稿0.1調


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラビア印刷」の意味・わかりやすい解説

グラビア印刷
グラビアいんさつ
gravure printing

 
使稿 () 1  

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図書館情報学用語辞典 第5版 「グラビア印刷」の解説

グラビア印刷

連続的な濃淡を出すのに向いた,写真製版法を用いた凹版印刷の一種.グラビア製版用のスクリーンにかけて原稿を撮影してポジ版を用意し,版面にセルというインキポケット用のくぼみを作って,セルの深さに応じてインキを入れて印刷し,インキの量によって濃淡を表す.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグラビア印刷の言及

【印刷】より

…現在の凹版は彫刻とエッチング(食刻)の二つに大別されるが,さらに細かい技法が工夫され実用になっている。また,写真製版法および写真印画法と結びついてグラビア印刷が発明された。1879年チェコのK.クリッチが散粉式写真凹版を考案したのにはじまり,現在のグラビア(ロトグラビア)に発展した。…

【大日本印刷[株]】より

…秀英舎は,明治の三大名著の一つといわれる中村正直の《西国立志編》の再版の際に《改正西国立志編》として,それまでの木版に代えて日本で初めて活版印刷を行った。新聞,雑誌などの活版印刷を中心に,明治,大正の両時代を通して発展したが,1928年には日本で初めて本格的グラビア印刷を開始するなど印刷技術の高度化も進めて,総合印刷会社になった。昭和初期の恐慌のなかで印刷業界も苦境に陥り,35年秀英舎は日清印刷と合併し,大日本印刷(株)と改称した。…

※「グラビア印刷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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