ゼンセン同盟(読み)ぜんせんどうめい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゼンセン同盟」の意味・わかりやすい解説

ゼンセン同盟
ぜんせんどうめい


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改訂新版 世界大百科事典 「ゼンセン同盟」の意味・わかりやすい解説

ゼンセン同盟 (ぜんせんどうめい)

連合の加盟組合。正称も同じ。1946年7月紡績関係の労働組合が集まり,全国繊維産業労働組合同盟(略称,全繊同盟)として発足。以来,繊維・衣料産業に働く労働者の組織化を積極的にすすめ,70年代には組合員55万人を超える民間最大の産別組合に成長した。1960年代後半からはチェーン・ストアなど流通産業に働く労働者の組織化に取り組み,製造から卸・小売に至る広範な分野の労働組合の連合体に発展,74年には名称もゼンセン同盟と改めた。民主的労働運動の実践をかかげ,労働条件向上の闘いとともに,労働者の生活と雇用の維持・改善をめざす政策闘争を重視する。国際的には国際繊維被服皮革労連に加盟。1973年秋の第1次石油危機後,繊維産業の構造的不況の影響で繊維部門で組合員が大幅に減少した。2002年CSG連合,繊維生活労連と組織統合して全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟(略称UIゼンセン同盟)となる。組合員数は公称103万7000人(2009年3月末現在)。
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百科事典マイペディア 「ゼンセン同盟」の意味・わかりやすい解説

ゼンセン同盟【ぜんせんどうめい】

1946年全国繊維産業労働組合同盟として結成された産業別組合(略称全繊同盟)。初め総同盟に所属し,1950年総評(日本労働組合総評議会)の結成に参加したが,1953年脱退。以後全労会議,同盟会議,同盟(全日本労働総同盟)の結成に主導的役割を果たし,1950年国際自由労連に加盟するなど右派路線を歩んできた。1974年にゼンセン同盟と改称。さらに2002年CSG連合,繊維生活労連と組織統一してUIゼンセン同盟となった。組合員82万6126人(2004年)。連合に加盟。
→関連項目全労会議

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼンセン同盟」の意味・わかりやすい解説

ゼンセン同盟
ゼンセンどうめい

繊維産業をはじめサービス産業の労働組合を幅広く結集した組織。複合産別 (複数の産業による労働組合中央組織) と呼ばれる。 1946年7月全国繊維産業労働組合同盟 (全繊同盟) として発足,その後流通部門を中心に組織分野の広がりに即応し 74年現名称に改称。日本労働組合総評議会 (総評) に一時加盟したが,路線対立で海員組合とともに脱退,日本労働組合総同盟 (総同盟) ・全日本労働総同盟 (同盟) の中核として労働組合主義を堅持してきた。近江絹糸争議をはじめ産業別統一闘争と組織活動に強い指導力を発揮し,1970年代後半の繊維不況下に大幅に減少した組織を多方面の労働者の組織化で回復させた。総合繊維,総合化学・繊維,衣料産業,流通サービス,専門店,フードサービス,地方産業の7部会を擁す。日本労働組合総連合会 (連合) に加盟。

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世界大百科事典(旧版)内のゼンセン同盟の言及

【労働組合】より

…(4)全建総連は,地方的に結成された主として建築産業の職業別・産業別組合の連合体で,産業の性質上,組合員の雇用形態が日雇的であり,一人親方も多数含まれているので,その政策も活動も他の組合とは違っている。(5)ゼンセン同盟は,もともと綿紡,化学繊維の企業別組合中心の連合体であったが,その後,繊維関連製品製造の大手中小に組織を広げ,さらに繊維製品の流通,スーパーマーケットにも進出し,名称も全繊同盟からゼンセン同盟に改めた独特の連合体で,(1)の型の連合体のなかには,この方向を志向しているものもある。(2)~(5)などの連合体には,組合運営に援助を必要とする中小の企業別・産業別・職業別組合が多数加盟しているので,組合に雇用され,組合活動に専念している専門の組合運動家が多く,彼らの影響力が大きい。…

※「ゼンセン同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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