ハナシノブ(英語表記)Polemonium kiushianum Kitam.

改訂新版 世界大百科事典 「ハナシノブ」の意味・わかりやすい解説

ハナシノブ
Polemonium kiushianum Kitam.


50100cm1520cm10126852.53cm5332mmP.caeruleum L.ssp.yezoense Hara4cm

 Polemonium20︿P.caeruleum L.Jacob's-laddercharityGreek valerian

 18320


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハナシノブ」の意味・わかりやすい解説

ハナシノブ
はなしのぶ / 花忍
[学] Polemonium caeruleum L. subsp. kiushianum (Kitam.) H.Hara
Polemonium kiushianum Kitam.


APG6090()1.540.31.5()()11.5()452P. caeruleum L. subsp. yezoense H.Hara1.82.534

 50

  2021322

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハナシノブ」の意味・わかりやすい解説

ハナシノブ
Polemonium kiushianum; Jacob's ladder

ハナシノブ科の多年草。九州の山地の草原にまれに生える。茎は直立し高さ 1mに達する。葉は奇数羽状複葉で互生し,小葉は披針形で先がとがる。夏に,枝先にやや密に円錐花序をなして,紫色の美しい花をつける。萼は鐘状で5裂し,花冠は深く5裂して背面と縁に短毛がある。おしべは5本で花冠の片側にかたよってつき,花冠より上へ出る。めしべの柱頭は3裂する。果実は球形の 蒴果で,残存する萼に包まれる。日本には本種のほかに本州中部の高山に生えるミヤマハナシノブ P. nipponicumがある。本科はアメリカ大陸に多く,約 300種が知られ,クサキョウチクトウ一名オイランソウ Phlox paniculata,ハナツメクサいわゆるモスフロックス Phlox sublataなどは広く栽培されている。

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百科事典マイペディア 「ハナシノブ」の意味・わかりやすい解説

ハナシノブ

九州の山地草原にはえるハナシノブ科の多年草。花壇にも植えられる。高さ70〜100cm内外の直立した茎に奇数羽状複葉をつける。花は夏,茎頂に円錐状につき,青紫色で径2cm内外,花冠は深く5裂する。萼(がく)は鐘状で,花冠が落ちてもあとに残る。種子は秋まきするが,株分けでもよい。近縁のミヤマハナシノブ(エゾハナシノブとも)が本州中部の高山や北海道の草原にはえる。花はやや大きい。

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