有機化学では、主として炭素原子とハロゲン原子の結合を生成する反応行程をハロゲン化とよぶ。工業的には塩素化がもっとも重要で、フッ素化、臭素化、ヨウ素化がこれに次ぐ。
[加治有恒・廣田 穰 2015年3月19日]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
有機化合物に1個またはそれ以上のハロゲン原子を導入する反応で,ハロゲンの種類によって,フッ素化,塩素化(クロル化),臭素化(ブロム化),ヨウ素化などと呼ばれる。(1)フッ素化 有機化合物のフッ素化は,近年薬理活性化合物との関連で,きわめて多くの反応が開発されている。(2)塩素化 工業的には塩素化が最も重要であり,多くの反応が開発されている。アセチレンと塩化水素の付加反応により生成する塩化ビニルは塩化ビニル樹脂の原料である。アルコールを塩化物に変換する反応は実験室でも重要である。(3)臭素化 臭素は室温で暗褐色の液体であるが,アルケンへ付加すると脱色されるので,この反応はC=C二重結合の定量に使われる。臭素化物は塩化物より反応性に富み,より簡単に合成できる。(4)ヨウ素化 ヨウ素化物はハロゲン化物のうちで最も反応性に富み,C-I結合が切れやすい。求核置換反応(求核反応)によって合成されることが多い。
執筆者:友田 修司
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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