フクシン(読み)ふくしん(英語表記)fuchsine

デジタル大辞泉 「フクシン」の意味・読み・例文・類語

フクシン(fuchsine)

 
綿()()  

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精選版 日本国語大辞典 「フクシン」の意味・読み・例文・類語

フクシン

 

(一)   ( [] fuchsine ) C20H20ClN3 綿()
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フクシン」の意味・わかりやすい解説

フクシン
ふくしん
fuchsine


1856WHJacob Natanson1832188438o()-35p()-27


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改訂新版 世界大百科事典 「フクシン」の意味・わかりやすい解説

フクシン
fuchsine



マゼンタmagentaともいう。古くから知られた代表的な塩基性染料で,ローズアニリン,パラローズアニリンの別称をもつが,実際にはこれらの混合物である。赤紫色の塩基性染料で,アニリン,o-トルイジン,p-トルイジンおよびそれらの塩酸塩の混合物をニトロベンゼン,鉄,塩化亜鉛の存在で加熱して合成する。現在は繊維染色よりも,顕微鏡用生体染色,苗鑑別などに用いられる。緑色の金属光沢をもつ結晶で,水,エチルアルコールに溶け赤紫色を呈する。
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化学辞典 第2版 「フクシン」の解説

フクシン
フクシン
fuchsine


C20H20ClN3(337.85)C.I.Basic Violet 14o-p-  200 λmax 543 nm(ε 93000)()()(綿)[CAS 632-99-5]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フクシン」の意味・わかりやすい解説

フクシン
fuchsine

 
C20H19N3  186 (C20H20ClN3 )  2001856 J.78-  

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百科事典マイペディア 「フクシン」の意味・わかりやすい解説

フクシン

マゼンタ,ローズアニリンとも。紫赤色の塩基性染料。モーブに次いで古い合成染料で,アニリン,o-トルイジン,p-トルイジンの塩酸塩の混合物を酸化して得られる。トリフェニルメタン染料の代表的なもので,結晶は光輝ある緑色。水,アルコールに可溶(赤色)。雑貨の染色,分析試薬(アルデヒドの検出)などに利用。(図)
→関連項目春慶塗

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