デジタル大辞泉 「プロレタリア国際主義」の意味・読み・例文・類語 プロレタリア‐こくさいしゅぎ【プロレタリア国際主義】 マルクス主義の原則の一。世界各国のプロレタリアートの利害は互いに一致するものであり、資本主義を倒し、社会主義を建設する闘争において、国際的に固く団結し協力しなければならないという思想。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「プロレタリア国際主義」の意味・読み・例文・類語 プロレタリア‐こくさいしゅぎ【プロレタリア国際主義】 〘 名詞 〙 各国の労働者階級が解放を目ざして団結し、共通の敵である資本主義と闘おうとする国際的連帯の立場。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロレタリア国際主義」の意味・わかりやすい解説 プロレタリア国際主義プロレタリアこくさいしゅぎproletarian internationalism マルクス主義の用語。プロレタリアは祖国をもたず,その利害は国境を越えて一致しており,資本主義社会の打倒,共産主義社会の実現のために,全世界のプロレタリアは団結して戦わなければならないとする立場。 1848年マルクス,エンゲルスは﹃共産党宣言﹄において,労働者は祖国をもたないこと,文明諸国のプロレタリアートの共同行動がプロレタリアート解放の第一条件であることを明らかにし,﹁万国のプロレタリア団結せよ﹂とプロレタリア国際主義の立場を明らかにし,1860年代のアイルランド民族問題に対しては,イギリスのプロレタリアートはアイルランドの解放を積極的に支援し連帯していかなければならないことを主張した。またレーニンは,第1次世界大戦勃発によって引起された第2インターナショナルの排外主義に対し,革命的祖国敗北主義の立場を明らかにして,プロレタリア国際主義を発展的に受継ぎ,ツィンマーワルト会議を経て,1919年第3インターナショナルを設立した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロレタリア国際主義」の意味・わかりやすい解説 プロレタリア国際主義ぷろれたりあこくさいしゅぎ →国際主義 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内のプロレタリア国際主義の言及 【インターナショナリズム】より …英語のinternationalという語は18世紀後半から用例が見られるが,internationalismの語は1850年代になって登場してくる。それは西欧の近代国際社会の成立と展開を踏まえて,19世紀中葉以降,労働者階級の連帯,統一行動(プロレタリア国際主義)として展開する。また,インターナショナリズムは広義に,国家の主権を制限して国家間の連帯と協調をめざす理念の意味にも用いられる。… ※「プロレタリア国際主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」