…18世紀ごろ,ナポリ地方を中心に開始されたといわれるスパゲッティ生産は,その当時,品種改良に成功したソース専用のサンマルツァーノ種のトマトの出現とあいまって,ナポリ市民の人気を博し,19世紀初頭にはナポリからローマへ急速に普及したと言われる。今日,スパゲッティがイタリアの代表的パスタ料理となったのは,各種ソースの応用範囲がきわめて広く,単にトマトソースばかりでなく,魚貝類を加えたペスカトーレ,肉を主材とするボロネーゼ,乳製品を主材とするカルボナーラなど,多くのイタリア各地のソースと調和するためである。ことに,第2次世界大戦後は,スパゲッティは調理の簡便性や食べやすさなどから日本,ヨーロッパ,アメリカなどでも親しまれている。…
※「ペスカトーレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...