ポーリング(読み)ぽーりんぐ(英語表記)Linus Carl Pauling

デジタル大辞泉 「ポーリング」の意味・読み・例文・類語

ポーリング(Linus Carl Pauling)

 
19011994()()C19541962  

ポーリング(polling)

コンピューターネットワークにおける、要求確認技術の一。接続された複数の端末や通信機器に、何らかの通信要求や処理要求の有無を一つ一つ順番に確認する方式のこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポーリング」の意味・わかりやすい解説

ポーリング
ぽーりんぐ
Linus Carl Pauling
(1901―1994)


19311910X191019201920X1927192919341930Lawrence O. Brockway19071979

 19271928193119331939

 194019401951()1954

 1962

 

195919621965

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化学辞典 第2版 「ポーリング」の解説

ポーリング
ポーリング
Pauling, Linus Carl

アメリカの物理化学者.1922年オレゴン農科大学(現州立大学)を卒業後,1925年カリフォルニア工科大学で学位を取得.ヨーロッパ留学後,1927年カリフォルニア工科大学助教授,1931年に教授(~1964年)となり.1963年民主協会研究センター研究教授(1963~1967年)を経て,1967年カリフォルニア大学,1969年スタンフォード大学で教授(~1975年)となる.構造化学,化学結合論など多くの開拓的研究を行った.結晶のイオン半径を見積もり(1927年),複雑なイオン結晶の構造を決定する原理を提唱(1929年)し,共有結合半径を決定した(1934年).共鳴理論を核にして量子化学(原子価結合法)の建設を進めるなかで,混成軌道(1931年),化学結合のイオン性(1932年),電気陰性度(1932年)などの諸概念を提唱した.1930年代ごろから生化学・医学に関心を広げ,抗原抗体反応の鋳型説の提唱(1940年),鎌型赤血球貧血症におけるヘモグロビン分子の異常の発見(1949年),ペプチド鎖のα-らせん構造の提唱(1951年)などの業績をあげた.1967年に分子矯正医学を提唱し,1970年ごろからビタミンC大量摂取療法を主張し,1973年に分子矯正医学研究所(現オレゴン州立大学ライナス・ポーリング研究所)を創設.主著はThe Nature of the Chemical Bond, and the Structure of Molecules and Crystals(第3版,1960年).化学結合の本性の研究とそれにもとづく複雑な化合物の構造の解明で,1954年ノーベル化学賞を受賞.核実験反対など平和運動にも尽力し,1962年のノーベル平和賞も受賞した.

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改訂新版 世界大百科事典 「ポーリング」の意味・わかりやすい解説

ポーリング
Linus Carl Pauling
生没年:1901-94


192225X2613164192719341928-311931-32193040DNAJ.D.F.H.C.19585463193919471958

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百科事典マイペディア 「ポーリング」の意味・わかりやすい解説

ポーリング

米国の物理化学者。オレゴン州立農業大学卒業後ミュンヘン,チューリヒ,コペンハーゲンなどの諸大学で学び,1931年カリフォルニア工科大学教授。分子および結晶の構造,量子力学の化学への応用(化学結合における量子力学的共鳴の概念を提唱),イオンの大きさの決定,原子スペクトルに関する研究などのほか,生化学の分野では分子構造論に立脚した免疫抗体の研究,タンパク質のらせん構造の研究(DNAが複雑な3重らせん構造をとると考えたが,これはのちにワトソンとクリックにより2重らせん構造であると修正された)など多方面に研究。1954年ノーベル化学賞。また熱心な平和主義者で,原水爆禁止運動の世界的指導者として活躍し,1963年ノーベル平和賞。著書《化学結合論》《一般化学》《ノー・モア・ウォー》など。
→関連項目α-ヘリックス

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポーリング」の意味・わかりやすい解説

ポーリング
Pauling, Linus Carl

[生]1901.2.28. オレゴン,ポートランド
[没]1994.8.19. カリフォルニア
アメリカの物理化学者。オレゴン州立大学卒業後,1925年カリフォルニア工科大学で学位を取得,ミュンヘン,コペンハーゲン,チューリヒの各大学に留学。カリフォルニア工科大学助教授 (1927) ,教授 (31) 。量子力学理論を多原子分子に応用し,配向原子価,結合軌道関数の混成といった概念を提示して,分子の共鳴理論を確立するとともに,結晶内のイオン半径,共有結合半径の決定を行なった。またその理論を生物系に適用し,免疫理論,蛋白質の螺旋構造説などを発表した。『化学結合の本性』 (39) などすぐれた教科書を著わし,化学教育にも貢献。 54年ノーベル化学賞を,また原水爆禁止運動を中心とする平和運動により 62年ノーベル平和賞を受賞した。 55年と 59年に来日。

ポーリング
polling

データ伝送で,端末が複数で,通信回線を共有する場合に使用される手法。回線を順次走査して,入力データが存在する回線の位置を知り,伝送可能な空回線を捜し出して,所定の端末に回線を選択割当てをする方式。また中央局の指令により,遠隔端末からの伝送を要求する場合にも用いられる。競合を避けるための方式で,回線の秩序立った効率使用ができる。電話回線の漏話量を減らすため,ケーブル心線を接続点で交差替えすることもポーリングという。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ポーリング」の解説

ポーリング

データ伝送を制御するための方式のひとつ。ホストコンピューターから各端末にサービスの要求の有無を確認し、あればサービスを開始、なければ終了符号を送信する。

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世界大百科事典(旧版)内のポーリングの言及

【イオン半径】より


V.M.1927F1.33O21.32L.

【フィブロイン】より

…グリシン,アラニン,セリンおよびチロシンが主要構成アミノ酸で,この4種だけで全アミノ酸の90%近くを占めるものが多い。またグリシン‐アラニンの配列の繰返しの多い部分は結晶部と呼ばれ,みごとなX線回折像を与え,L.C.ポーリングが1955年にポリペプチドのβ‐構造のモデルを提出した際の基礎的なデータとなった。分子量約37万の巨大分子で,大小二つのサブユニット(35万と2万5000)から成ると考えられている。…

※「ポーリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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