朝日日本歴史人物事典 「ムルデル」の解説 ムルデル 没年‥1900(1900) 生年‥1848.4.23 明治期に来日したお雇い外国人。オランダ人土木技師。ライデン生まれ。デルフト工科大学を卒業。日本の土木工事の総指揮をしたファン・ドールンの後任として明治12(1879)年に来日した。内務省の技師として東京湾,横浜湾の築港や利根川の改修など,特に関東地方の土木工事に力を注いだが,そのほかにも児島湾干拓の調査立案など全国各地の河川改良や港湾修築の意見書や計画書を作成した。19年に一時帰国したのち,翌年再雇用され,23年まで滞日。利根川の改修計画に重要な意味を持つ利根運河は離日直後に開通したが,その竣工式に祝詞を寄せた。<参考文献>土木学会編﹃明治以後本邦土木と外人﹄ (三好信浩) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ムルデル」の解説 ムルデル Mulder, A.T.L.Rouwenhorst 1848-1901 オランダの土木技術者。1848年4月23日生まれ。ファン=ドールンの後任として明治12年(1879)来日。内務省技師として各地の築港,河川改修を技術指導。とくに利根運河の開削で知られる。運河開通直前の23年に帰国。1901年3月6日死去。52歳。ライデン出身。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例