改訂新版 世界大百科事典 「ヤマアラシ」の意味・わかりやすい解説
ヤマアラシ (山嵐)
porcupine
医術
中国では紀元前の︽山海経︾にヤマアラシを豪彘︵ごうてい︶,貆猪︵がんちよ︶,鸞猪︵らんちよ︶と記し,︽唐本草︾は蒿猪︵こうちよ︶と記す。そのほか山猪︵さんちよ︶,璧水貐︵へきすいゆ︶,![](/image/dictionary/sekaidaihyakka/gaiji/5088.png)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
翻訳|porcupine
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シベリアに住むアルタイ系諸民族の神話では、ヤマアラシは文化英雄の地位を占めている。また、モンゴル系のブリヤート人の伝えでは、隠された日と月を解放する役を演じる。火の起源神話も、主役は人格化したヤマアラシである。トルコ系のタタール人では、ヤマアラシはずる賢い動物として物語で活躍するほか、火を発明し、農業を始めた文化英雄である。これは古代イラン人の信仰の影響ともいわれるが、ヤマアラシが創世神話の主人公になるのは、北東シベリアの旧アジア諸民族から、北アメリカ北西岸の先住民に分布する。アフリカでも、ケニアのキクユ人の火の起源神話にヤマアラシが登場する。男が畑を荒らすヤマアラシに槍(やり)を投げ付け、ヤマアラシは槍を刺したまま逃げ去る。男が穴の中まで追うと、そこでは火を用いて食物を調理している。男は火を土産(みやげ)に村に戻り、首長になる。日本の海幸・山幸の「なくした釣り針」の類話である。
[小島瓔]
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※「ヤマアラシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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