リモートセンシング(英語表記)remote sensing

翻訳|remote sensing

デジタル大辞泉 「リモートセンシング」の意味・読み・例文・類語

リモート‐センシング(remote sensing)

 
 

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改訂新版 世界大百科事典 「リモートセンシング」の意味・わかりやすい解説

リモートセンシング
remote sensing


調調調調20.40.7μm使123

 60%調1969NASA973ground truth

使multi spectral scannerMSS使GMSgeostationary meteorological satellite36000km

 NASALANDSAT19721MSS40.41.1μm480m900km900km184

 5185km80m30m47

 2010m

 

調調調調

3調γ102km102m調調調-調

synthetic aperture radarSAR調調調調


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リモートセンシング」の意味・わかりやすい解説

リモート・センシング
りもーとせんしんぐ
remote sensing


調使

 

語源・沿革


使使1962調1965NASA()調使1972723LandsatERTS()122MSS79使

 197045ERTS1973調28197519814

 19754remote sensingtelephonetelescopeteletélédétection()ESAESAERSEuropean Remote-sensing Satellite1télédétection()調

 

観測方法

リモート・センシングに使われる電磁波は、可視域(400~700ナノメートル)から、近赤外域(700~1500ナノメートル)、中間~遠赤外域(0.0015~1ミリメートル)、マイクロ波域(1ミリメートル~80センチメートル)にわたる。しかし、その間には、水蒸気、炭酸ガス、酸素などの、大気を構成する成分により電磁波エネルギーが吸収される吸収帯と、ほとんど吸収されない波長帯が数多く存在するので、リモート・センシングの目的それぞれに適した波長帯が使われている。

 観測機器としては、電磁波の特定の波長(周波数)域の強さである輝度を観測する放射計が使われる。複数の波長域で観測するので、光の領域では多重スペクトル放射計、または分光放射計などの名称があり、マイクロ波帯では多周波マイクロ波放射計などの名称がある。名称としては放射計が正式であるが、センサーということばも使われており、観測する波長域により光学センサーoptical sensor、マイクロ波センサーmicrowave sensorという名称も広く使用されている。センサー自身から電磁波を出して対象物からの反射を測定するものを能動型センサーactive sensor、対象物による太陽光の反射または対象物がその温度に応じて出す放射エネルギーの観測をする機器を受動型センサーpassive sensorという場合もあり、観測対象物による名称もある。たとえば、大分類では能動型マイクロ波センサーのカテゴリーに入るものに、波浪や海上風の観測をする散乱計scatterometer、海面高度を計測する高度計altimeter、地形や海氷などの情報を高い分解能で取得する合成開口レーダーsynthetic aperture radarなどがある。光学センサーにも観測対象物の名称をつけたもの、波長域の名前からとったものなど多くの名称があり、名称だけからは何の観測をするのかわからないようなものもある。

 新センサーの一般的な傾向は、スペクトル分解能および空間分解能の高度化、観測可能域の拡大などである。これらは必然的にデータ量の飛躍的増大をもたらすので、衛星からのデータの送信能力、地上の処理センターでの処理能力などが問題になる。

[渡辺和夫・土屋 清]

データ処理


使CD()

 

リモート・センシングの利用

リモート・センシングの利用は、多方面に及ぶ。たとえば建設分野では、道路・鉄道・ダム・港湾などの建設、管理や地図作成などに使われ、国土情報としての土地利用図の作成に利用されている。農業・林業分野では、病虫害監視、作付把握、収穫予測などに広く使われ、世界規模での調査に有効とされている。また、鉱物・エネルギー資源分野では、地質構造から、資源の存在有望地域を世界規模で探査するために使われている。冬季積雪量をみることは水資源の管理を容易にし、人工衛星で観測する海面水温分布、数百キロメートルに及ぶ海域の渦、海の色などは、漁業面での重要な情報として、強く注目されている。また、地球的規模での森林の減少や砂漠の拡大などの調査にも広く使われ、とくに国土環境情報の不備な開発途上国で役だっている。

 リモート・センシング用人工衛星として有名なのは、前述のアメリカの地球観測衛星「ランドサット」シリーズで、1972年に1号が打ち上げられてから1998年までに7機打ち上げられ、世界中で直接受信が行われ、データの利用が行われている。次に有名なのがフランスの人工衛星「スポット(SPOT)」シリーズで、1986年に1号が打ち上げられてから2002年までに5機打ち上げられ、ランドサットと同様に世界中で直接受信が行われて利用されている。日本では1990年(平成2)最初のリモート・センシング用衛星「もも」1号(海洋観測衛星1号)以来、数機の衛星が打ち上げられている。

 最初のころは、地球観測衛星を所有していたのはアメリカ、フランス、日本、ESA、旧ソ連だけであったが、現在では各国の関心の高まりを反映してかなりの国、たとえばカナダ、インド、中国、ブラジル、アルゼンチン、イスラエル、ドイツ、アルジェリアなどの国もそれぞれの地球観測衛星を運用しており、さらにイギリス、ナイジェリア、トルコ、ウクライナ、タイ、台湾、マレーシア、韓国、イタリアなども独自の地球観測衛星の開発を進めている。またアメリカやフランスはそれぞれ高性能センサーを備えたランドサットおよびスポットの後継衛星を維持する予定である。

[渡辺和夫・土屋 清]

『和達清夫他編・著『リモートセンシング』(1976・朝倉書店)』『宇宙からの眼編集委員会編『宇宙からの眼』(1979・朝倉書店)』『日本リモートセンシング研究会編『リモートセンシング用語辞典』(1989・共立出版)』『土屋清編著『リモートセンシング概論』(1990・朝倉書店)』『村井俊治・宮脇昭・柴崎亮介編『リモートセンシングからみた地球環境の保全と開発』(1995・東京大学出版会)』『竹内延夫編『地球大気の分光リモートセンシング』(2001・学会出版センター)』『日本リモートセンシング研究会編『図解リモートセンシング』改訂2版(2004・日本測量協会)』『深尾昌一郎・浜津享助著『気象と大気のレーダーリモートセンシング』(2005・京都大学学術出版会)』『William Gareth Ress著、久世宏明・飯倉善和・竹内章司・吉森久訳『リモートセンシングの基礎』第2版(2005・森北出版)』

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知恵蔵 「リモートセンシング」の解説

リモートセンシング

 
使調使()使
1914調調72()()調調調調調調  
( 2020)
 

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディア 「リモートセンシング」の意味・わかりやすい解説

リモートセンシング

 
使調 NASA()1972SPOT1992︿
 

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化学辞典 第2版 「リモートセンシング」の解説

リモートセンシング
リモートセンシング
remote sensing


使使()5.3 GHz ()使pH

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリモートセンシングの言及

【海洋開発】より


調

 J.Y.1967(CNEXO,Centre National pour lExploitation des Océans)調

【写真】より


X11調

※「リモートセンシング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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