知恵蔵 「ロングテール」の解説 ロングテール 商品を売り上げ順に並べていくと、相対的に少ない数の上位商品(ヘッドと呼ぶ)にかなりの売り上げが集中し、以下、売り上げの少ない商品が尾(テール)のように長く続くが、直接的にはその尾の部分を指す言葉。それが転じて、そうしたニッチ(すき間)的商品をまとめて効率的に扱うことで利益を確保するという論理をいう。店舗型の小売業では、ABC分析(売上高の大きい順に商品をA、B、C3つのランクに分け、Aランクの商品を重点的に管理するための手法)などをもとに、できるだけ﹁売れ筋商品﹂を在庫し、販売しようとするが、ほぼ無限の売り場スペースと、安価な倉庫を在庫スペースとして持つことができるオンライン小売業などでは、逆に競合店の少ない中で、﹁死に筋商品﹂を積極的に扱って利益を上げることができる。もともとは米国の﹁Wired﹂誌(2004年10月)の中で、編集長のクリス・アンダーソンによって提唱されたといわれている。 (高橋郁夫 慶應義塾大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
ASCII.jpデジタル用語辞典 「ロングテール」の解説 ロングテール 単品ではそれほど売れない商品を数多く扱うことで十分な売り上げを確保する、インターネットならではの販売方法、およびその現象を表す言葉。実際の店舗では売り場面積に限りがあるため、売れ筋商品ばかり扱わざるをえないのに対し、インターネット販売では月数点の売り上げしかない商品も取り扱える。これを恐竜のしっぽにたとえて﹁ロングテール﹂と呼ぶ。Web 2.0の要素のひとつ。 出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報