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元居書抜︵読み︶もとずわりかきぬき
元居書抜
もとずわりかきぬき
一六冊
成立 天保年間
原本 国立国文学研究資料館史料館所蔵蜂須賀家文書
解説 編纂経過は不詳であるが、徳島藩主初代至鎮から一二代斉昌までの間に発せられた法令を編年に編集したもの。編纂方法は一部局で専門的に行ったものではなく、各役所で併行してそれぞれに関係する法令を集成した。そのため同一法令が二部門以上に重複して記載されている例がある。なお編纂意図は明らかではないが、一〇代重喜の新法を排除して藩法の再編を志向した一一代治昭・一二代斉昌が、祖法尊重を企図し草創以来の法制の沿革を明らかにしようとしたと考えられている。収録法令の発行年次は、﹁御国中御家中﹂が元和四年から天保五年、﹁御家老并御仕置処﹂は承応元年から天保五年、﹁裁許処﹂は寛永一七年から文化七年、﹁町方﹂は寛永一七年から天保二年、﹁御普請奉行附道御奉行共﹂は承応二年から天保五年、﹁御城内諸役処御番処共﹂は万治元年から天保五年、﹁諸御殿御屋敷御用﹂は元文四年から天保三年、﹁御年寄並御用人奥御小姓﹂は天和二年から天保五年、﹁御膳番御儒者御医師御茶道御絵師配下共﹂は寛文一三年から天保五年、﹁御奥﹂は天和二年から寛政九年、﹁御鷹方﹂は承応三年から文政一〇年、﹁安宅﹂は寛永二年から文政一〇年、﹁御櫓﹂は万治二年から文化七年、﹁御厩﹂は承応二年から文政七年、﹁組一巻﹂は貞享三年から文政一一年、﹁諸御番手番処﹂は寛永二一年から天保三年、﹁御徒士伊賀者﹂は享保七年から天保二年、﹁所々御分一処﹂は明暦二年から天保元年、﹁御作事方﹂は寛永三年から天保四年、﹁新御蔵北御蔵﹂は寛永一六年から天保五年、﹁御蔵処勘定方林方御検見人 附り藪萱野方共﹂は寛永九年から天保二年、﹁藍方﹂は宝永二年から天保三年、﹁銀札場銀御奉行小払御奉行﹂は天和元年から文政二年、﹁紙方﹂は宝永三年から天保二年、﹁市郷﹂は承応二年から天保二年、﹁郡方﹂は寛永七年から天保三年、﹁江戸﹂は寛永二〇年から天保四年、﹁京大坂﹂は明暦三年から天保四年、﹁洲本﹂は万治四年から文政一二年、﹁旅一巻出郷御加扶持方共﹂は慶安五年から天保五年、﹁諸御役場雑﹂は寛文九年から天保三年、﹁諸配下雑﹂は明暦三年から天保二年である。
活字本 ﹁藩法集﹂三︵徳島藩︶
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出典 平凡社﹁日本歴史地名大系﹂日本歴史地名大系について 情報
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