精選版 日本国語大辞典 「副木」の意味・読み・例文・類語 ふく‐ぼく【副木】 (一)〘 名詞 〙 骨折した手足などを固定するためにあてがうもの。木製、厚紙、金属製などがある。副子。そえぎ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「副木」の意味・わかりやすい解説 副木 (ふくぼく)wooden splint 主として骨折,捻挫の治療として固定用に用いられる副子splintの一種。︿そえ木﹀︿あて木﹀として,古来,木製の板が用いられたため,この名がある。現在は,木製材料だと四肢の形状に適合する可塑性がないため,応急的な処置にのみ用いられることが多い。 副子は主として四肢や関節の固定のために用いられる装具の一種である。骨折に際して使用された副子の歴史は古く,エジプトの遺跡で,前2750-前2625年ころの副子が発掘されているという。現在,副子は変形の予防,固定,関節の保護,運動の介助,肢位保持などの目的で,とくに手の外科の分野で多く使用されている。固定副子と機能副子に大別されるが,肩やひじなど使用部位によって各種の名称のものがある。材料としては,アルミニウム,金網,針金,プラスチック,ギプス,厚紙などが使用される。 執筆者‥近藤 徹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「副木」の意味・わかりやすい解説 副木ふくぼくsplint そえぎ,副子ともいう。四肢の外傷,骨折または炎症などの際,患部に当てて包帯をし,局所の安静,固定を助ける装具。木,厚紙,金属,ギプスなどでつくる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報