動悸(読み)ドウキ

デジタル大辞泉 「動悸」の意味・読み・例文・類語

どう‐き【動×悸/動気】

胸がどきどきすること。心臓の鼓動がいつもより激しく打つこと。「―が鎮まる」「―がして冷や汗が出る」
[類語]鼓動拍動心悸心拍脈動

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精選版 日本国語大辞典 「動悸」の意味・読み・例文・類語

どう‐き【動悸・動気】

 

(一)   
(一)[](1721)
(二)[]
 

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内科学 第10版 「動悸」の解説

動悸(症候学)

 

 
 2-34-1190調43311016

 111

 
1 
1
 150200調
 12Holter24XBNP尿Holter
2 

 1
  

Abbott AV: Diagnostic approach to palpitations. Am Fam Physician, 71: 743-750, 2005.
Giada F, Gulizia M, et al : Recurrent unexplained palpitations (RUP) study. J Am Coll Cardiol, 49: 1951-1956, 2007.
Weber BE, Kapoor WN: Evaluation and outcomes of patients with palpitations. Am J Med, 100
: 138-148, 1996.  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「動悸」の意味・わかりやすい解説

動悸
どうき

心臓の拍動を自覚した状態、あるいは心拍動を異常に強く意識することをいい、心悸亢進(しんきこうしん)ともよばれる。かならずしも心疾患によっておこるものではない。原因としては、心拍数の増加による場合、心拍数は正常でも拍動が強いためにおこる場合、心臓の刺激伝導障害である期外収縮や房室ブロックなどの不整脈による場合などがある。とくに不整脈では、動悸がもっとも主要な自覚症状となることがある。

 動悸をきたす疾患としては、発熱やバセドウ病、褐色細胞腫(しゅ)、貧血など心臓以外の疾患の主要症状として頻脈あるいは心収縮の亢進をきたすものと、弁膜症や先天性心疾患、高血圧性心疾患、不整脈などの器質的心疾患によって心拍の不整、頻脈をきたすものとが考えられる。また、とくに疾患がなくても、飲酒、喫煙、嗜好(しこう)品、薬剤の過剰な摂取や神経循環無力症、不安神経症などによってもおこりうる。

 動悸の原因診断は、常時出現している不整脈によるものであれば、心電図をとることによって診断可能であるが、不定期に突発的に出現する動悸発作の診断には24時間の心電図を記録するホルター心電図法が用いられる。心電図だけではなく、付随する自覚症状、そのほかの諸症状や既往症、基礎疾患の有無から総合的に判断することが必要である。

[木村和文]

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改訂新版 世界大百科事典 「動悸」の意味・わかりやすい解説

動悸 (どうき)
palpitation

胸がどきどきするという自覚症状。似たことばに心悸亢進tachysystoleがあるが,これは動悸とともに心臓部の不安感や心臓の存在感を伴うもので,動悸よりも広い概念をもつ。動悸は,心臓の収縮力が増強しているとき,発作性頻拍症などにより頻脈のあるとき,期外収縮など不整脈があるときや血流異常などによって生じる。しかし,動悸の感じ方は,本人の感受性によって,かなり異なる。たとえば,健康な人でも,激しい運動をしたときやその後,脱水状態や精神的興奮が高まったときには,しばしば動悸を感じるものであるが,感受性の強い人や心臓神経症のあるときは,安静時や体を動かしたときなど,ふつうでは感じるはずのない状態にもかかわらず,動悸を自覚することがある。このように,その人の感受性によって,動悸の受取り方に違いがあることから,動悸の程度と心臓の器質的疾患の重症度や不整脈の型とは直接関係のないことが多い。動悸を伴う疾患には,種々の不整脈,甲状腺機能亢進症,貧血,冠不全,先天性心疾患,種々の呼吸器疾患,アルコール,タバコなど嗜好品のとりすぎ,薬物中毒などがある。
脈拍
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生活習慣病用語辞典 「動悸」の解説

動悸

心臓の拍動の乱れを自覚した状態のこと。「胸がドキドキする」などと表現されます。心臓の病気の自覚症状、または心因性のストレスなどで起こる場合もあります。

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普及版 字通 「動悸」の読み・字形・画数・意味

【動悸】どうき

鼓動。

字通「動」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動悸」の意味・わかりやすい解説

動悸
どうき

心悸亢進」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の動悸の言及

【心悸亢進】より

…心臓の拍動を自覚し動悸を感ずる状態で,とくに心臓の拍動が異常に強く速くなっている場合に用いられる。原因としては,運動,精神的緊張,発熱などの肉体的・精神的負担の増大や,アルコール,カフェイン,ニコチンなどの嗜好品や薬物などによって,脈拍数が増したり血圧が上昇したりする場合と,心臓病や呼吸器病などの病的状態で,脈拍数が増したり,不整が起こったり,極端に脈拍が減少したりする場合,また大動脈瘤や心臓の拡大のために胸壁に拍動が強く伝わる場合などである。…

※「動悸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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