精選版 日本国語大辞典 「卵嚢」の意味・読み・例文・類語 らん‐のう‥ナウ【卵嚢】 (一)〘 名詞 〙 卵を包む嚢状のもの。ナガニシなどの巻き貝の卵嚢はウミホオズキと呼ばれ、アメフラシなどの卵嚢はウミソウメンともいう。ミミズ、線虫、サメなど多くの動物で見られる。︹医語類聚︵1872︶︺ 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卵嚢」の意味・わかりやすい解説 卵嚢らんのうegg capsule 卵は産み出されるまでに種々の物質で包まれるが,これらの膜のうち,第三次卵膜で強くて袋状をしているものをいい,卵の保護と水分保持,他物や卵同士の付着,受精の成立などに役立つ。軟体動物の頭足類,腹足類の卵に多くみられる。ナガニシ,テングニシなどの卵嚢は,﹁うみほおずき﹂といわれ,タツナミガイ,アメフラシの卵を包む細長い寒天質は﹁海そうめん﹂,ツメタガイの卵は﹁砂茶碗﹂といわれる。サメ,エイの卵も卵嚢に包まれ,サメのものは﹁掛け守り﹂といわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報