精選版 日本国語大辞典 「原始林」の意味・読み・例文・類語 げんし‐りん【原始林】 (一)〘 名詞 〙 伐採など人為が加わったり火災が及んだりしていない森林。狭義には、極相に達してながく変化しない森林をさすが、日本には無い。原生林。原林。 (一)[初出の実例]﹁高原地帯の開墾場から奥暗い原始林の中へ消えて行った﹂(出典‥熊の出る開墾地︵1929︶︿佐左木俊郎﹀) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の原始林の言及 【原生林】より …厳密にはまったく天然のままで,人類の手が加えられたことのない森林をいい,原始林ともいう。人口の増加や社会の変化とともに人間の森林への干渉が増大し,厳密な意味での原生林はしだいに消滅しつつある。… 【植物群落】より … 自然状態で安定な植物群落を極相という。湿潤な日本の極相は森林であり,昔から手つかずで残されてきた極相の森林を原生林(原始林),雑木林のように人手が加わってできた森林を二次林,造林された林を人工林という。森林の国日本において原生林に近い天然林は少なくなり,とくに照葉樹林は社寺林程度しか残されていない。… ※「原始林」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」