原形質(読み)ゲンケイシツ

デジタル大辞泉 「原形質」の意味・読み・例文・類語

げんけい‐しつ【原形質】

細胞の生きている部分を構成し、生命活動の基礎となっている物質。細胞質からなり、細胞膜に包まれ、全体としてコロイド状を呈する。
[類語]細胞細胞膜細胞壁細胞質単細胞核酸リボ核酸デオキシリボ核酸遺伝子染色体性染色体ミトコンドリア組織胚珠胚乳胚芽

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精選版 日本国語大辞典 「原形質」の意味・読み・例文・類語

げんけい‐しつ【原形質】

 

(一)  
(二) 1872
(三) 
(一)[] (1882︿)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「原形質」の意味・わかりやすい解説

原形質 (げんけいしつ)
protoplasm


cytoplasmnucleoplasm使7585%1020%23%RNA0.7%DNA0.4%0.4%1.5%沿

 A.I.S.W.使


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「原形質」の意味・わかりやすい解説

原形質
げんけいしつ
protoplasma


18401846HVprotoplasma使()38510121.5

 

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百科事典マイペディア 「原形質」の意味・わかりやすい解説

原形質【げんけいしつ】

 

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原形質」の意味・わかりやすい解説

原形質
げんけいしつ
protoplasm

細胞機能の基礎となっている物質で,あらゆる生活活動を行うので生活物質とも呼ばれる。大部分の生物では,原形質は細胞質と核とに分化している。原形質の一般的な化学組成は水 85~90%,蛋白質 (核蛋白質を含む) 7~10%,脂質1~1.5%,その他の有機物1~1.5%,無機イオン 1.5%である。原形質は水を分散媒とする多分散系で,ミトコンドリア,プラスチド,ゴルジ体などの粗大粒子が透明な形質内に分散する粗大分散系と,これらの基礎をつくるコロイド分散系ならびに分子分散系の3系を含む。原形質は粘性や弾性を有し,膨潤あるいは凝固しやすく,ゾル状態とゲル状態の間を転換する。また構造粘性,流動複屈折を示すことがある。

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栄養・生化学辞典 「原形質」の解説

原形質

 →プロトプラスト

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世界大百科事典(旧版)内の原形質の言及

【核】より

…細胞内にあって遺伝情報をになう最も基本的な構造。菌類や原生動物などの下等生物から高等動植物に至る真核細胞では,すべての染色体が核とよばれる球状構造の特殊な原形質(核質)の中にある。核は二重の膜構造(核膜)によって他の原形質(細胞質)から隔離された原形質成分であるが,細胞質への通路として核膜には多数の小孔(核膜孔)があいている。…

【細胞】より


R.(1665)cell

※「原形質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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