デジタル大辞泉 「国際」の意味・読み・例文・類語 こく‐さい【国際】 複数の国家に関係していること。世界的であること。多く他の語の上に付けて用いる。 [補説]国際法の漢訳﹁万国公法﹂の中で使用された﹁各国交際﹂という語をもとに造語された和製漢語。本来、diplomatic intercourse︵=国家間の交際︶の訳語であったが、明治30年代からinternationalの訳語として用いられるようになった。 [類語]付き合い・交わり・人付き合い・社交・交友・行き来・旧交・国交・交際・触れ合い・交流・交遊・友好・親交・交歓・交誼・交情・厚誼・高誼・よしみ・懇親・接触・コンタクト 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「国際」の意味・読み・例文・類語 こく‐さい【国際】 (一)[1] 〘 名詞 〙 諸国家・諸国民間の交際。また、その関係。 (一)[初出の実例]﹁故に其の政体外国に対し義務を行ふの障害たるもの無き時は国際の法則上に於いて全政体の如何を問ふわ無し﹂(出典‥国際法︵1873︶︿箕作麟祥﹀) (二)[2] 〘 造語要素 〙 名詞の上に付けて、﹁諸国家・諸国民間の﹂、﹁国と国との間の﹂の意を添える。﹁国際会議﹂﹁国際価格﹂﹁国際関係﹂﹁国際空港﹂﹁国際結婚﹂など。 国際の語誌 (1)幕末から明治初期にかけて、当時の知識人や政府の要人達が国際法思想の移入に際して、盛んに利用した漢訳洋学書﹁万国公法﹂の中に使用された﹁各国交際﹂というフレーズから造語された和製漢語。 (2)当初 Diplomatic intercourse ︵諸国家・諸国民間の交際︶の訳語として使用されることが多かったが、明治三〇年代あたりから﹁国際紛争﹂﹁国際法﹂﹁国際的﹂等の用法が見られるようになり、international の訳語としての地位を獲得していった。 (3)現在では[ 一 ]の語義では用いられなくなり、もっぱら[ 二 ]の使い方となっている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例