圧電素子(読み)アツデンソシ

デジタル大辞泉 「圧電素子」の意味・読み・例文・類語

あつでん‐そし【圧電素子】

 
PZTpiezoelectric transducer  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「圧電素子」の意味・わかりやすい解説

圧電素子
あつでんそし




 

 1880J. Curie, P. CurieP. Langevin1917D. Sawyer使1931W. Cady19221932C. W. Pierce

 ()使

 1100()使1100



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改訂新版 世界大百科事典 「圧電素子」の意味・わかりやすい解説

圧電素子 (あつでんそし)
piezoelectric device


使LiNbO3使PbZrTiO3PZT湿kW


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百科事典マイペディア 「圧電素子」の意味・わかりやすい解説

圧電素子【あつでんそし】

水晶板などに機械的応力を加えるとその両端に正負の電荷が現れ,逆に電圧をかけると応力変化を生ずる。この性質を利用した素子を圧電素子と呼ぶ。たとえば水晶振動子は無線通信の周波数安定度を著しく向上させ,また時計のしくみを一変させるに至った。素子材料は水晶,ニオブ酸リチウムLiNbO3などの単結晶のほか,セラミックスは,大きな圧電性と良好な温度安定性をもち,エネルギー的応用素子,情報処理素子として実用されている。エネルギー的応用には圧電セラミックスに機械力を印加して発生する高電圧を火花放電させてガスの点火を行う点火素子がある。振動エネルギー利用としてマイクロホン,スピーカー,ブザー,圧電リレー,加湿器などがあり,さらに超音波加工,洗浄,溶接,乳化器などへも応用されている。情報用素子には小型化,高周波化を果たしたピックアップカートリッジやセラミックフィルター,メカニカルフィルター,表面波フィルターなどの各種電気フィルターがある。→圧電気
→関連項目インクジェットプリンター電歪振動子

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「圧電素子」の意味・わかりやすい解説

圧電素子
あつでんそし
piezoelectric device

電気的な変化と機械的な変形が互いに関係する圧電効果 (→圧電気 ) または圧電逆効果を応用した素子のこと。圧電素子が利用されている分野は非常に広範囲にわたっているが,機能的には圧電振動子と圧電変成器とに分類することができる。前者は発振子やフィルタ共振子のように主として電圧や電流の共振に基づく振動を利用したものである。水晶振動子はその代表例で,高い周波数安定度が要求される情報通信機器や時計などに広く利用されている。他方後者は圧電点火素子 (電子ライターや小型エンジンの着火装置) ,超音波発振器や超音波センサのようにおもに機械的エネルギーと電気的エネルギーを変換する目的で使用されるものである。変成器としての応用例はほかに微少位置の精密コントロール,例えば VTRの磁気ヘッドのトラッキングサーボなどがある。

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