山田五十鈴(読み)ヤマダイスズ

デジタル大辞泉 「山田五十鈴」の意味・読み・例文・類語

やまだ‐いすず【山田五十鈴】

 
19172012()()()()()()()()()()122000()()()()  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「山田五十鈴」の意味・わかりやすい解説

山田五十鈴
やまだいすず
(1917―2012)


()19305()()()()()1934()()1936()1938()1942194719521953()1956()1957196237()()19741983()199352000

 

 1997

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百科事典マイペディア 「山田五十鈴」の意味・わかりやすい解説

山田五十鈴【やまだいすず】

映画女優。本名山田美津。大阪生れ。無声映画時代から娘役で活躍。溝口健二の《祇園の姉妹》(1936年)ですぐれた演技を示し第一線女優となり,昭和から平成の大女優として活躍した。成瀬巳喜男の《鶴八鶴次郎》(1938年)等での長谷川一夫とのコンビも知られる。代表作に《流れる》(成瀬巳喜男監督,1956年),《蜘蛛巣城》(黒澤明監督,1957年)など。映画のほか,演劇・テレビにも出演。ブルーリボン賞(主演・助演とも),キネマ旬報女優賞をはじめ,舞台でも芸術祭大賞を2度受賞するなど数々の受賞に輝いた。文化功労者(1993年),文化勲章受章(2000年)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山田五十鈴」の意味・わかりやすい解説

山田五十鈴
やまだいすず

 
[]1917.2.5. 
[]2012.7.9. 
193019341936193621960 1974 NHK195219561957198319932000  

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山田五十鈴」の解説

山田五十鈴 やまだ-いすず

1917-2012 昭和-平成時代の女優。
大正6年2月5日生まれ。新派俳優の山田九州男(くすお)の娘。昭和5年「剣を越えて」で映画デビュー。「浪華悲歌(なにわエレジー)」「祇園(ぎおん)の姉妹」で人気をえて「鶴八鶴次郎」などで長谷川一夫と共演,スターの座についた。戦後も映画「猫と庄造と二人のをんな」などに出演。38年以降舞台に主力をおき,「丼池(どぶいけ)」「淀どの日記」「たぬき」などで声価をたかめる。平成12年文化勲章。平成24年7月9日死去。95歳。大阪出身。本名は美津。

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知恵蔵mini 「山田五十鈴」の解説

山田五十鈴

女優。本名・山田美津。1917年2月5日生まれ、大阪府出身。父は新派俳優の山田九州男。30年に日活に入社し、映画「剣を越えて」でデビュー。その後、第一映画へ移り、36年に「浪華悲歌」「祇園の姉妹」に出演してトップ女優となる。以後、新興映画、東宝と転じ、「流れる」「蜘蛛巣城」「東京暮色」などで日本映画史に残る名演を見せた。62年からは東宝演劇部と専属契約を結び、舞台女優としても活躍。テレビにも積極的に出演し、代表作に「必殺」シリーズがある。75年に文化庁芸術祭大賞、84年に芸術選奨文部大臣賞、93年に文化功労者表彰、00年に女優として初の文化勲章を受章。12年7月9日、多臓器不全により95歳で死去した。

(2012-07-12)

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367日誕生日大事典 「山田五十鈴」の解説

山田 五十鈴 (やまだ いすず)

生年月日:1917年2月5日
昭和時代;平成時代の女優

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の山田五十鈴の言及

【溝口健二】より

…その後は,ドイツ表現主義映画を模倣した《夜》《血と霊》(ともに1923),左翼イデオロギーを盛った〈傾向映画〉の流行にのった《都会交響楽》(1929),《しかも彼等は行く》(1931),テナー歌手・藤原義江を主演にしたトーキー試作(日活ミナトーキー第1回作品であった)《ふるさと》(1930),また溝口の〈芸道三部作〉とよばれる《残菊物語》(1939),《浪花女》(1940),《芸道一代男》(1941),あるいはまた晩年に挑戦したカラー作品《楊貴妃》《新・平家物語》(ともに1955)等々の意欲作を作るが,これらの間に数多く作られた〈下町情緒とフェミニズム〉(滝沢一評)に貫かれた一連の〈女性映画〉こそが,溝口作品の世界をきわだたせることになる。 初期の田中栄三脚本,梅村蓉子主演の《紙人形春の囁き》と川口松太郎脚本,酒井米子主演の《狂恋の女師匠》(ともに1926)のあと,溝口作品のヒロインを演じて,その〈女性映画〉のイメージを作り上げた女優たちをあげれば,《滝の白糸》(1933)の入江たか子,《浪華悲歌(なにわえれじい)》《祇園の姉妹》(ともに1936)の山田五十鈴(1917‐ ),《浪花女》から《夜の女たち》(1948),《お遊さま》(1951),《西鶴一代女》(1952),《雨月物語》(1953)等々をへて《山椒太夫》《噂の女》(ともに1954)に至る円熟期の溝口作品の田中絹代,《雪夫人絵図》(1950),《祇園囃子》(1953)の木暮実千代,それに若尾文子(《祇園囃子》,《赤線地帯》1956),京マチ子(《楊貴妃》1955,《赤線地帯》)らがいる。《西鶴一代女》《雨月物語》《山椒太夫》がいずれもベネチア映画祭で受賞して世界の注目を浴び,フランスの〈ヌーベル・バーグ〉の監督たち(ゴダール,トリュフォー,ジャック・リベット等々)からはとくに信奉された。…

※「山田五十鈴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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