日本大百科全書(ニッポニカ) 「捷水路」の意味・わかりやすい解説 捷水路しょうすいろshort cutcut-off 著しく湾曲している河道の湾曲部をショートカット︵短絡︶するために開削される河道。河道湾曲部をショートカットすると、洪水の疎通(そつう)がよくなり、河道の流下能力が増大するので、洪水対策として捷水路が開削される。北海道石狩川下流部では多くの箇所で捷水路が開削された。中国・長江(ちょうこう)の荊江(けいこう)の区間には3箇所に捷水路︵2箇所は人工開削、1箇所は自然のショートカット︶があり、河道の流下能力を増大し、また航路の短縮をもたらした。 ﹇鮏川 登﹈ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の捷水路の言及 【ショートカット】より …著しく屈曲した河道では,洪水の疎通能力が劣り,また屈曲の外側にあたる岸では洗掘,内側では堆砂が起こるなどその維持管理がむずかしい。そのため,屈曲の最短部を結んで直線水路を開削することが行われるが,これをショートカットまたは捷水路︵しようすいろ︶という。屈曲部の土地利用を目的にこれを開削することもある。… ※「捷水路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」