散財（読み）サンザイ

デジタル大辞泉 「散財」の意味・読み・例文・類語

さん‐ざい【散財】

［名］(スル)不必要なことに金銭をつかうこと。また、いろいろなことで金銭を多く費やすこと。「訪問先に散財をかける」「予定外に散財してしまった」
[類語]無駄遣い・浪費・濫費・空費・徒費・冗費・使い込む・不経済

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精選版 日本国語大辞典 「散財」の意味・読み・例文・類語

さん‐ざい【散財】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 金銭を消費すること。また、無駄に金銭を費やすこと。
(一)[初出の実例]﹁勤向とは乍レ申御武事に付候義者、たとへ存外之散材有レ之候共、元来銘々覚悟之儀に付﹂(出典‥日本財政経済史料‐五・財政・献納・諸種献納・天保一二年︵1841︶九月)
 (二)[その他の文献]︹梁書‐王珍国伝︺
 (三)② 特に、遊郭などで多額の金銭を消費すること。江戸時代、文化・文政︵一八〇四‐三〇︶頃上方の粋人の間に流行した語。
(一)[初出の実例]﹁それ女郎買ひは、四ツ手駕籠に乗って飛んで散財(サンザイ)し、猪牙は簑を着て漕いで徘徊すといへり﹂(出典‥歌舞伎・霊験曾我籬︵1809︶四幕)
  

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普及版 字通 「散財」の読み・字形・画数・意味

【散財】さんざい

 
財を分かつ。︹書、武成︺箕子の囚を釋(ゆる)し、比干(ひかん)のを封じ、～鹿臺の財を散じ、鉅橋の粟(ぞく)を發(ひら)き、大いに四に賚(たま)ふ。姓す。
字通﹁散﹂の項目を見る。
  

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