本草綱目(読み)ホンゾウコウモク

デジタル大辞泉 「本草綱目」の意味・読み・例文・類語

ほんぞうこうもく〔ホンザウカウモク〕【本草綱目】

 
5215961900121607  

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本草綱目」の意味・読み・例文・類語

ほんぞうこうもくホンザウカウモク【本草綱目】

 

(一)
 

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本草綱目」の意味・わかりやすい解説

本草綱目
ほんぞうこうもく


()()223()()調3526521903()()159624160712()197519812西()1929193419731978197954



出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「本草綱目」の意味・わかりやすい解説

本草綱目 (ほんぞうこうもく)
Běn cǎo gāng mù


521596123451892調


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「本草綱目」の意味・わかりやすい解説

本草綱目【ほんぞうこうもく】

李時珍の編集した中国の代表的本草書。52巻,付図2巻,1590年―1596年刊。薬効などによる伝統的分類を排して,薬物の母体としての動・植・鉱物の自然分類で,序によれば1892種を記載。1607年長崎で林羅山が入手,江戸時代に数種の和刻本が刊行され,本草学の発展に寄与した。中国では解放後,《本草綱目》を特に重視し,その研究を組織的に展開した。
→関連項目本草学本草綱目啓蒙大和本草

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本草綱目」の意味・わかりやすい解説

本草綱目
ほんぞうこうもく
Pên-ts`ao Kangmu

中国,明の学者李時珍が編集した本草学の集大成書。 52巻。李時珍は従来の本草書の知識を集めるとともに,実地の見聞により,30年の苦心を経て約 1900種の薬用植物,動物,鉱物などについて,16綱 63目に分けてその産地,性質,製薬法,効能などを解説し,また従来の説に対する批判を加えて,万暦6 (1578) 年頃に一応完成したが,その後も増補訂正が続けられ,没後の同 24年頃刊行 (金陵本) 。次いで同 31年再び刊行された (江西本) 。日本には慶長 12 (1607) 年までに渡来した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「本草綱目」の解説

本草綱目
ほんぞうこうもく

明代の学者李時珍の著した薬物書
1596年刊。中国古来の薬物書を集大成したもので,全52巻,16部の大綱の下に約1900種の生薬が分類記載されている。漢方薬の文献として最高のもので,中国にはもちろん日本にも広くゆきわたり,ヨーロッパにも紹介されている。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「本草綱目」の解説

『本草綱目』(ほんぞうこうもく)


16()52

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の本草綱目の言及

【自然誌】より

…いずれも天文・地理から始めて草本に終わる分類百科全書であって,日本でも江戸時代に寺島良安によって《和漢三才図会》(1712)ができている。しかしとくに動植物については別に〈本草書〉の伝統があり,梁の陶弘景が漢末の混乱で散逸した本草書を整理し,《神農本草》《名医別録》を基に《神農本草経》の定本を著したのに始まり,李時珍の《本草綱目》で完成した。江戸時代,日本ではこれらの研究は〈物産学〉と呼ばれて盛んであった。…

【真珠】より

…真珠は諸国貢献物としても重要な品目となり,律令には珠を取り扱う役人を定めていたことがわかる。また,中国の明代に編纂(へんさん)された《本草綱目》には真珠を強壮剤として用いるなど多くの療法が記されているが,日本でもこの本草学の影響は大きく,真珠の薬用としての利用が行われた。現在でも漢方薬としてカルシウム剤や解熱剤として利用されることもある。…

【中国医学】より

温病説はその後さらに進展をみせ,葉桂(1667‐1746)の《温証論治》(1746)などが著されている。本草もこの時代に大きく進歩した分野で,李時珍の《本草綱目》(1596ころ刊)はさまざまの評価を持った書であるが,それ以後この分野の研究の中心になり,これを無視して明末以後の本草を論ずることができないことだけは確かである。
[中国文明における中国医学]
 中国医学は早くから発達していたが,臨床治療面では西洋医学に近年急速な進歩が起こったのに,中国医学ではそのような改革が起こらなかったため,現在では全体としては西洋医学より劣ってしまったのは否定できない。…

【本草学】より

…《政和本草》とそれとほとんど同内容の《大観本草》(1108刊)は完本が残っているため,そのなかから失われてしまった前代の書の内容を類推することができる。《政和本草》と《大観本草》はその後も長く用いられたが,明末の1596年ころに李時珍が《本草綱目》を著してからは重視されなくなり,本草書といえば《本草綱目》が代表するようになった。 これらの書は冒頭を総論にあて,その編纂の目的などを述べたのち,薬物の処理加工法,調剤法,分量,服薬法,配合禁忌,疾患ごとの使用薬物,引用書などを整理して記述している。…

【李時珍】より

…中国,明末の医師で,《本草綱目》の著者として知られている。伝記には不明の部分が多く,生没年も近年の研究によって明らかになったが,まだ完全には解決していない。…

※「本草綱目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...

タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android