波郡(読み)つくばぐん

日本歴史地名大系 「波郡」の解説

波郡
つくばぐん

面積:三〇三・六六平方キロ
筑波つくば町・大穂おおほ町・豊里とよさと町・谷田部やたべ町・伊奈いな村・谷和原やわら

西()()()()西()()()()()()()()()西()()西西()()()()()西


<資料は省略されています>

西西西
〔原始〕

筑波山は幾度もの変動を経て約一千万年前に出現し、やがて関東平野も現れたが、六〇万年前頃に陸地は沈下し、古東京湾が形成され、筑波山系は南北に突出た半島となった。三万五千年前の富士山大噴火で今日の関東ローム層台地が形成され、隆起・沈下と浸食によって桜川・小貝川流域や筑波稲敷台地のヤトが作られた。現在の地形の安定がみられるようになったのは二千年くらい前で、筑波山周辺でヒトの生活が開始されたのもこの時期であろうか。先土器時代の遺跡には大穂町の山木地前野やまきじまえの山木地大砂やまきじおおすな遺跡がある。縄文遺跡は各地に点在し、筑波山系山麓部、桜川沿岸の台地縁辺、筑波稲敷台地中のヤトと小水系縁辺の台地などに多い。弥生遺跡・古墳などもほぼ全郡域に散在しているが、筑波山を含む桜川水系地域と筑波稲敷台地中央部の東谷田川・西谷田川水系地域に集中がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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