日本歴史地名大系 「浦口町」の解説 浦口町うらくちまち 三重県:伊勢市山田地区浦口町[現在地名]伊勢市浦口(うらぐち)一―四丁目・浦口(うらぐち)町 上(かみ)中(なか)之(のご)郷(う)町の西にある。宇良口とも記された。康永三年︵一三四四︶の法楽寺文書紛失記︵京都市田中忠三郎氏蔵文書︶に﹁畠一段沼木郷上川原字浦口﹂とみえる。寛永二〇年︵一六四三︶の内外宮領図︵神宮文庫蔵︶の裏書には家数四〇〇、人数一千四六四と記されている。近世山田では、山田羽書︵紙幣︶が流通し、その取締役六人中の一人に当町の古森善右衛門がいた︵対問私言︶。豪商古森家を生んだ背景として、当町が山田市中と宮川流域を結ぶ交易の地であったことが考えられよう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報