デジタル大辞泉 「温む」の意味・読み・例文・類語 ぬる・む【▽温む/微=温む】 ﹇動マ五︵四︶﹈ 1 少しあたたかくなる。﹁水―・む季節﹂ 2 熱い湯などが少しさめる。ぬるくなる。﹁お茶が―・む﹂ 3 病気で体温が高くなる。 ﹁うちはへ―・みなどし給ひつる事はさめ給ひて﹂︿源・手習﹀ ﹇動マ下二﹈﹁ぬるめる﹂の文語形。 [類語]暖かい・あったか・暖か・温暖・生暖かい・ぽかぽか・温和・ぬるい・ぬくい・生ぬるい・ぬくぬく・ほやほや・暖気・ほっくり・ほくほく・ほっこり・ほかほか・ぬくみ・ぬるみ・暖まる・ぬくもる・暖める ぬく・む【▽温む】 [動マ下二]「ぬくめる」の文語形。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「温む」の意味・読み・例文・類語 ぬる・む【温・微温】 (一)[1] 〘 自動詞 マ行五︵四︶ 〙 (一)① 湯などがさめて、少しあたたかいくらいの状態になる。ぬるくなる。 (一)[初出の実例]﹁もゆる火も泣く音(ね)にのみぞぬるみにし涙つきぬる今日のかなしさ﹂(出典‥宇津保物語︵970‐999頃︶あて宮) (二)② 気候などの変化により、水などが少しあたたかくなる。︽ 季語・春 ︾ (一)[初出の実例]﹁ぬるみゆく板井の清水手にくみてなほこそたのめ底はしらねど﹂(出典‥宇津保物語︵970‐999頃︶祭の使) (二)﹁空気は総てぬるみわたりて﹂(出典‥めぐりあひ︵1888‐89︶︿二葉亭四迷訳﹀一) (三)③ 病気で体温が上がる。発熱する。 (一)[初出の実例]﹁人知れぬわれが思ひに逢ぬよはみさへぬるみて思ほゆるかな﹂(出典‥小町集︵9C後か︶) (二)[2] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ⇒ぬるめる︵温︶ ぬく・む【温】 [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 =ぬくまる(温)[初出の実例]「すさまじやねやのうづみ火みなきへてはいもぬくまぬあかつきのそで」(出典:御伽草子・聖徳太子の本地(室町時代物語集所収)(室町末))[ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ⇒ぬくめる(温) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例