電子映像時代に先立ち、カラー映画の映像の性質をふまえて、新たに特撮を次の段階に押し進めたのが、キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968)である。プロセス撮影は、従来スクリーン後方から映写する方式(以後リアプロジェクション方式とよばれる)だったが、この作品で前面から映写するフロント・プロジェクション方式が実質的に開発された。また、スターゲイトのシーンで使われたスリット・スキャンは、スリット越しに撮影するために開発された装置で、無限の彼方から光が生成してくるイメージを生み出した。この他、宙づり状態を生み出すワイヤーワークとカメラの組合せ、合成など、従来から使われていた手法の精細度を別次元にまで高め、集大成した。
[高村倉太郎・出口丈人]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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