精選版 日本国語大辞典 「白浪」の意味・読み・例文・類語 はく‐ろう‥ラウ【白浪】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 海や川にたつ白い浪(なみ)。雪や雨などのしぶきにもいう。しらなみ。 (一)[初出の実例]﹁海上に夜を明せば、松風白浪(ハクラウ)心をいたましむ﹂(出典‥源平盛衰記︵14C前︶一〇) (二)[その他の文献]︹儲光羲‐奉別長史庾公太守徐公応召詩︺ (三)② ( 盗賊の意の漢語﹁白波(はくは)﹂を﹁しらなみ﹂と訓読し、それに﹁白浪﹂の字を当てて音読した語 ) 盗賊のこと。しらなみ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の白浪の言及 【白浪物】より …歌舞伎,講談などの作品の一系統。白浪とは盗賊の異名で,後漢の末,黄巾賊の余党が西河の白波谷に隠れて,財宝略奪を事としたのを,時の人が白波賊と呼んだ故事からきており,盗賊を主人公とする。幕末の講釈師,松林伯円︵しようりんはくえん︶がこの種の講談を得意としてしきりに口演し,時流に乗って人気を博して,世に︿泥棒伯円﹀と称された。… ※「白浪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」