海上（読み）ウナガミ

デジタル大辞泉 「海上」の意味・読み・例文・類語

うながみ【海上】［姓氏］

姓氏の一。
[補説]「海上」姓の人物
海上随鴎うながみずいおう
海上胤平うながみたねひら
 

かい‐じょう︹‐ジヤウ︺︻海上︼

 
︽古くは﹁かいしょう﹂︾海の上。海面。海路。
[類語]海面・洋上・海中  

うな‐かみ【▽海上】

《「うながみ」とも》海のほとり。海辺。
「海わたの底沖つ深江の―の子負こふの原に」〈万・八一三〉

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精選版 日本国語大辞典 「海上」の意味・読み・例文・類語

うな‐かみ【海上】

 

(一)[1] 〘 名詞 〙 ( ﹁かみ﹂はほとりの意。後世﹁うながみ﹂とも ) 海のほとり。海辺。
(一)[初出の実例]﹁海(わた)の底 沖つ深江(ふかえ)の 宇奈可美(ウナカミ)の 子負(こふ)の原に﹂(出典‥万葉集︵8Ｃ後︶五・八一三)
 (二)[2]
(一)[ 一 ] 上総国︵千葉県︶の北西部の旧郡名。養老川左岸の地。江戸時代、市原郡に併合されて消滅。
 (二)[ 二 ] 千葉県の北東端にあった海上(かいじょう)郡︵現在は銚子・旭両市域︶の旧称。
  
 

かい‐じょう‥ジャウ︻海上︼

 

(一)[1] 〘 名詞 〙 ( 古くは﹁かいしょう﹂ ) 海の上。海面。海路。
(一)[初出の実例]﹁伊豆島へながしつかはせば海上にうかびてはしるがごとし﹂(出典‥観智院本三宝絵︵984︶中)
 (二)[その他の文献]︹史記‐孝武本紀︺
 (二)[2] 千葉県の北東端にあった郡。ほぼ銚子・旭の両市域にあたる。古代から近代に至るまで﹁うなかみ﹂と呼ばれた。
  

うながみ【海上】

  1. 姓氏の一つ。

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普及版 字通 「海上」の読み・字形・画数・意味

【海上】かいじよう（じやう）

 
海のほとり。︹列子、黄帝︺　上の人に︵︶鳥を好むり。旦上に之(ゆ)き、鳥に從つて游ぶ。～其の曰く。吾(われ)聞く、鳥皆汝に從つて游ぶと。汝取り來(きた)れ、吾之れを玩ばんと。日上に之くに、鳥ひて下らず。
字通﹁海﹂の項目を見る。
  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「海上」の意味・わかりやすい解説

海上
うなかみ


千葉県北東部、海上郡(かいじょうぐん)にあった旧町名︵海上町(まち)︶。現在は旭市(あさひし)の北東部を占める地域。旧海上町は1954年︵昭和29︶鶴巻(つるまき)、滝郷(たきさと)、嚶鳴(おうめい)の3村が合併して町制施行。2005年︵平成17︶、旭市に合併。﹃和名抄(わみょうしょう)﹄には宇奈加美(うなかみ)とある。旧町域は九十九里平野の北端に位置し、JR総武本線、国道126号が通じる。西の干潟八万石(ひかたはちまんごく)の低地と、東の台地に二分されるが、農業が主産業で、養豚をはじめ米、野菜の生産のほか、養蚕も行われている。水(すい)神社永代大御神楽(えいたいおおみかぐら)と、倉橋の弥勒三番叟(みろくさんばそう)は県指定無形民俗文化財。
﹇山村順次﹈
[参照項目] | 旭（市）

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海上」の意味・わかりやすい解説

海上
うなかみ

 
千葉県北東部，旭市北東部の旧町域。九十九里平野の北部にある。 1954年鶴巻村，滝郷村，嚶鳴村の3村が合体して町制。 2005年旭市，飯岡町，干潟町と合体して旭市となった。南部はかつての椿海の干拓地で水田地帯。台地は大利根用水を利用する畑作地帯で，ラッカセイ，サツマイモ，ニンジン，ダイコン，ゴボウ，マッシュルームなどを産し，酪農，養豚，養鶏も盛ん。  

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改訂新版　世界大百科事典 「海上」の意味・わかりやすい解説

海上 (うなかみ)

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