精選版 日本国語大辞典 「総意」の意味・読み・例文・類語 そう‐い【総意】 (一)〘 名詞 〙 (二)① すべての人の意思。全体に共通している意見。 (一)[初出の実例]﹁客観的の意義に於ける学問は同種類の総合的に斉整せられたる知識の総意を云ふ﹂(出典‥哲学階梯︵1887︶︿今井恒郎訳﹀二) (二)﹁天皇は、日本国の象徴であり︿略﹀この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く﹂(出典‥日本国憲法︵1946︶一条) (三)② 全体にかかわる意味。 (一)[初出の実例]﹁下拙が申分は、一句の惣意にかかりたる句意に候﹂(出典‥許六宛去来書簡‐元祿八年︵1695︶一月二九日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「総意」の意味・わかりやすい解説 総意そうい 通常,組織または団体を構成する構成員の全体の意思をいう。個々の構成員の具体的な意思の総和として観念されることもあれば,ルソーの社会契約説における一般意志のように単なる総和をこえたあるべき正しい理念の意味で用いられることもある。また,組織または団体の比較多数あるいは一定機関の意思をもって,総意と表現する場合も少くない。日本国憲法1条が,天皇の地位は﹁主権の存する日本国民の総意に基く﹂と定める場合の﹁国民の総意﹂がこれらのなかのいずれにあたるかについては深刻な争いがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報