衣紋(エモン)とは？意味や使い方

デジタル大辞泉「衣紋」の意味・読み・例文・類語

え‐もん【^▽衣紋／^▽衣文】

1衣服を形よく、着崩れしないように着ること。また、そのための着用のしかた。 2 和服の襟の、胸で合わせる部分。﹁―を合わせる﹂﹁抜き―﹂ 3 衣服。身なり。 4 人物画や彫像における衣装のひだやしわの表現のこと。衣いし褶ゅう。衣いへ襞き。

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精選版日本国語大辞典「衣紋」の意味・読み・例文・類語

え‐もん【衣紋・衣文】

(一)〘名詞〙 (二)① 装束を形よく、着くずれしないようにひだを整えて着用すること。また、装束着用の有職故実。 (一)[初出の実例]﹁この大将殿は事の外にえもんをぞ好み給ひて﹂(出典‥今鏡︵1170︶八) (三)② 衣服の折り目。ひだ。 (一)[初出の実例]﹁装束の衣文をひだとなづく﹂(出典‥名語記︵1275︶六) (四)③ 着物の胸の上で合わさる部分。襟(えり)。襟もと︵日葡辞書︵1603‐04︶︶。 (五)④ 衣服。身なり。 (一)[初出の実例]﹁冠もゑもんも打乱れ﹂(出典‥浄瑠璃・大職冠︵1711頃︶五) (六)⑤ 彫刻、絵画などの人物の、肉体の屈伸によって生じる線。 (七)⑥ 柿の栽培品種。渋柿系で、果実は中ぐらいの大きさで扁円形。頂点がとがり、へたはくぼみ、頂部に八本の短い溝がある。色は淡朱黄色で白粉を帯び、品質はよい。千葉県など関東に多く、一〇月下旬より採取され、樽柿とする。衣紋柿。 (一)[初出の実例]﹁赤染になると右衛門を樽へつめ﹂(出典‥雑俳・柳多留‐一二〇︵1832︶)

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動植物名よみかた辞典　普及版「衣紋」の解説