表現の自由(読み)ヒョウゲンノジユウ(英語表記)freedom of expression

デジタル大辞泉 「表現の自由」の意味・読み・例文・類語

ひょうげん‐の‐じゆう〔ヘウゲン‐ジイウ〕【表現の自由】

 
21  

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精選版 日本国語大辞典 「表現の自由」の意味・読み・例文・類語

ひょうげん【表現】 の 自由(じゆう)

  1. 人が意思や思想を表現・発表する自由。言論・出版・報道の自由を含む。日本の憲法は一切の表現の自由を保障し、検閲の禁止・通信の秘密の保持を規定している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「表現の自由」の意味・わかりやすい解説

表現の自由
ひょうげんのじゆう
freedom of expression


freedom of speech使()


表現の自由の確立


29()18931909()19171925101936193819411941

 178911177612()21


四つの機能

表現の自由が保障されるべき意義としては、一つには、この自由が個人の人間としての価値実現のために不可欠であること、もう一つには、主権者たる国民の自由な討論と意見形成を可能にすることにより、民主主義社会の存立にとって重要な意義をもつこと、があげられる。アメリカの法学者T・I・エマスンは、こうした表現の自由の機能を次の四つに分けて説明している。第一は、個人の自己実現を保障する方法としての機能である。すなわち、表現行為は、思想の発達や知的探究や自己確認のために不可欠であり、そうした精神の発達によって、個人は人格および人間としての可能性を実現することができる。第二は、真理に到達する手段としての機能である。すなわち、もっとも健全でもっとも合理的な判断は、ある命題を支持するために、あるいはそれに反対するために提出されるあらゆる事実と議論を考慮することによって、初めて下すことができる。第三は、政治を含む社会的政策決定に社会の構成員の参加を保障する方法としての機能である。すなわち、民主主義社会においては、そのすべての構成員が社会的決定の形成過程に参加する平等の権利をもっており、表現の自由は公開の討論の機会を確保することにより、こうした政策決定への構成員の参加を可能にする。第四は、社会における安定と変化の均衡を維持する機能である。すなわち、開かれた社会(オープン・ソサエテイ)における自由な討論を通じての社会的コンセンサスの形成という手続は、健全な分裂と必要な同意との間の緊張的な関係を維持することによって、より順応性があると同時に、より安定的な共同社会の形成に役だつものとされる。

[浜田純一]

表現の自由の限界



(1)
(2)
(3)


 使clear and present danger使()()chilling effect


現代の状況


使marketplace of ideas

 調調public forum

 1990WWWWorld Wide Web使()



1959TI1972319838419881992

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改訂新版 世界大百科事典 「表現の自由」の意味・わかりやすい解説

表現の自由 (ひょうげんのじゆう)






 

 

西退188929︿︿

 21946211︿212

姿

 

調

調

 調西

3840230175︿︿︿L.R.A.
 

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図書館情報学用語辞典 第5版 「表現の自由」の解説

表現の自由

 
211990199413

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「表現の自由」の意味・わかりやすい解説

表現の自由
ひょうげんのじゆう
freedom of expression

 
21  

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百科事典マイペディア 「表現の自由」の意味・わかりやすい解説

表現の自由【ひょうげんのじゆう】

意見・思想・感情などを外部に発表する場合,国家権力によってその内容につき制限または禁止されないこと。日本の現行憲法は言論・出版・集会の自由のほか,集団行進・示威運動など一切の表現の自由を保障する(憲法21条)。しばしば〈公共の福祉〉との関連が問題とされる。→検閲言論の自由アクセス権知る権利出版の自由
→関連項目奥平康弘集会結社の自由人種差別撤廃条約筒井康隆デモ

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世界大百科事典(旧版)内の表現の自由の言及

【学問の自由】より


︿

【基本的人権】より


 (1)(2)()()(︿)(3)()(4)()(5)()

※「表現の自由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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