警固役（読み）けいごやく

精選版 日本国語大辞典 「警固役」の意味・読み・例文・類語

けいご‐やく【警固役】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 鎌倉時代の御家人役の一つ。蒙古軍の来襲に備えて、鎌倉幕府が九州に所領をもつ御家人を帰国させ、鎮西御家人の勤番制を設け、また、長門、周防、安芸の御家人には長門警護番を定めた軍役。警固番役。異国警固番役。→異国警固。
(一)[初出の実例]﹁如二弘安御下知一者、大番役事御免之上、可二糺返一之処、募二警固役一之由令レ申之条無レ謂﹂(出典‥高野山文書‐嘉元四年︵1306︶九月七日・関東下知状)
 (三)② 室町幕府の職制の一つ。幕府の儀式の際に、路上警戒のために臨時に設けた役職。
(一)[初出の実例]﹁御門警固役目加田次郎左衛門﹂(出典‥光源院殿御元服記︵1546︶)
  

出典　精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について　情報 | 凡例

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