デジタル大辞泉 「道中」の意味・読み・例文・類語 どう‐ちゅう〔ダウ‐〕【道中】 1旅行。また、旅行の途中。旅に出ている間。旅路。﹁道中の無事を祈る﹂﹁珍道中﹂ 2 花(おい)魁(らん)道中。 3 手ぬぐいのかぶり方の一。 [類語]︵1︶遊山・観光・行楽・探勝・遊覧・物見遊山・漫遊・巡遊・歴遊・遊歴・回遊・旅行・旅(たび)・遠出・行(こう)旅(りょ)・客(かく)旅(りょ)・羇(きり)旅(ょ)・旅(たび)路(じ)・旅歩き・トラベル・ツアー・トリップ・周遊・途上・途中・中途・途次・行きがけ・路次・過渡期 みち‐なか︻道中︼ 1目的地へ行く経路の中途。途中。﹁道中で引き返す﹂ 2 道路のまん中。路上。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「道中」の意味・読み・例文・類語 どう‐ちゅうダウ‥【道中】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 旅の途中。街道を移動する間。旅中。旅上。︹文明本節用集︵室町中︶︺ (一)[初出の実例]﹁中仙道伝馬宿申渡︿略﹀道中宿々にて﹂(出典‥御触書寛保集成‐二二・寛文五年︵1665︶一一月) (二)[その他の文献]︹戦国策‐斉策・閔王︺ (三)② たび。旅行。 (一)[初出の実例]﹁吉日に武州を旅だち、さだまりの道中(ダウチウ)﹂(出典‥浮世草子・好色盛衰記︵1688︶四) (二)﹁道中をしたら茶代をやるものだと聞いて居た﹂(出典‥坊っちゃん︵1906︶︿夏目漱石﹀二) (四)③ 江戸時代、街道の意。﹁奥州道中﹂﹁日光道中﹂﹁甲州道中﹂など。 (五)④ ( ━する ) 江戸の吉原や京都の島原などの遊里で、遊女が郭内を盛装して供をつれてする行列。揚屋入りや引手茶屋へ客を迎えに行くおり、または、突き出し披露や、その他特定の日などに行なわれた。花魁(おいらん)道中。 (一)[初出の実例]﹁道中より、ざしきにてみたるは、なを位ありてうつくし﹂(出典‥評判記・吉原讚嘲記時之大鞁︵1667か︶ゆふきり) (六)⑤ ﹁どうちゅうすごろく︵道中双六︶﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁御座敷てする道中は手かあるき﹂(出典‥雑俳・柳多留‐六四︵1813︶) (七)⑥ 手ぬぐいのかぶり方の一つ。 みち‐なか【道中】 〘 名詞 〙① 目的地へ行く道の途中。[初出の実例]「御杖を以ちて大坂の道中(みちなか)の大石を打ちたまへば、其の石走り避りき」(出典:古事記(712)中)② 道路のまん中。路上。[初出の実例]「ほかの小路に引きもて来て、道なかにうちすてて」(出典:落窪物語(10C後)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例