野郎頭（読み）ヤロウアタマ

デジタル大辞泉 「野郎頭」の意味・読み・例文・類語

やろう‐あたま〔ヤラウ‐〕【野郎頭】

両鬢びんと後頭部の髪を残して額から頭頂まで広くそり、総髪を頂で束ねて結ったもの。江戸時代の男子の普通の髪形。


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精選版 日本国語大辞典 「野郎頭」の意味・読み・例文・類語

やろう‐あたまヤラウ‥【野郎頭】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 若衆歌舞伎の俳優の間で行なわれた結髪。頭の中ほどの髪の毛を細く剃ったもの。また、前髪を取り去ったもの。︹随筆・嬉遊笑覧︵1830︶︺
 (三)② 両鬢(びん)・後頭部の髪を残して広く剃り、総髪を頂きで束ねて結ったもの。江戸時代の普通の男子は、みなこの風であった。ちょんまげ。
(一)[初出の実例]﹁茶の湯はみづから千の利休をもあざむく気にて、やろうあたまにて和尚とあをがれ﹂(出典‥黄表紙・高漫斉行脚日記︵1776︶上)
  

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