精選版 日本国語大辞典 「高殿」の意味・読み・例文・類語 たか‐どの【高殿】 (一)〘 名詞 〙 高く造った殿舎。高い建物。高楼。楼閣。高殿屋。 (一)[初出の実例]﹁高殿(たかどの)を 高知りまして 登り立ち 国見をせせば﹂(出典‥万葉集︵8C後︶一・三八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の高殿の言及 【たたら(鑪∥踏鞴)】より …︻田中 良平︼ ﹇民俗﹈ たたら製鉄は初め採鉄などの適地を求め,露天で自然の通風を利用して銑鉄を得るという形で行われ,野だたらといわれたように移動性,漂泊性の強い集団であった。それがしだいに高殿と記される炉をもった作業施設がつくられ,定着するようになった。たたらを中心とする山内︵さんない︶にはたたら師,鍛冶師,炭焼きなどが住み,経営者との間に親方子方関係を結び山子︵やまこ︶として働いた。… 【住居】より …遺跡以外の上屋の復原資料も少なく,外観を示すものとして奈良県佐味田宝塚古墳出土の︿家屋文鏡﹀と呼ばれる銅鏡の背面彫刻と,奈良県東大寺山古墳出土の鉄刀環頭柄頭の彫刻だけしかない。関野克は中国地方の製鉄場として伝承される高殿︵たたら︶の構造が,竪穴住居の平面や外観と合致しているところから,高殿の形式を参考にして登呂遺跡の住居を復元した。その上屋は,4本の掘立柱の上部に梁︵はり︶を置き,その上に斜めに扠首︵さす︶を組んで棟木を支え,棟木と梁から周囲の地面に向けて垂木︵たるき︶を渡し,これを骨組みにして,上に茅の屋根を葺くという構法である。… ※「高殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」