2010/02/28(Sun)AlaxalAスイッチ スタートアップガイド
2010/02/28 13:50
最初にやること
まあここはクイックスタートガイドそのままですが、シリアル接続で接続した後、login: operatorでログインして
> enable # passwd enable-mode Changing local password for admin. New Password: ****** Retye new Password: ******でパスワードを変えておく。 まあ、operatorユーザを削除して別名のアカウントにしておくのがよいらしいけど、そこはお好みで。 次に時計とホスト名の変更。 ログを見ることは稀かもしれんけど、後から見たくなったときに困るし、ホスト名を設定しておかないと、どのスイッチか混乱するのでw
# configure (config)# clock timezone JST +9 !(config)# save (config)# exit # set clock 1002281400 Sun Feb 28 14:00:00 JST 2010 # configure (config)# hostname "sagittarius" !sagittarius (config)# save (config) exitそうそう、telnetログインも許可しておきたい。いちいちシリアルケーブルを接続するのが面倒だしw "line vty 0 n"とやれば、n+1人が同時ログインできるらしい。
# configure (config)# line vty 0 15 !(config)# saveあと忘れずにやっておきたいのが、リソース配分設定の変更。 多分こんなゴツいスイッチを使うような所はIPv6を意識して使ってる人も多いだろうけど、AlaxalAのスイッチは次の設定をしないとIPv6にハードウェアリソースを割り当てないため、マルチキャストが通らなかったり動作が意図したようになりません。 しかもこの設定は再起動が必要だから最初に設定しろってマニュアルに書いてある割には、ずいぶんマニュアルの後の方に書いてあったせいで、私はずいぶんハマりました。
# configure (config)# swrt_table_resource l3switch-2 !(config)# save (config)# exit # reload自分の場合は、MLD snoopingを使いたかったので、次のコマンドも。これも再起動必要。
# configure (config)# swrt_multicast_table !(config)# save (config)# exit # reload
SFP/RJ45の切り替え
# この設定を忘れて結構ハマっている人をみかけたので、この記事を書いたわけですが… SFPポートを装備しているスイッチの場合︵ほとんど全て?︶、RJ45ポートとポート番号を共有していて、例えばSFPポートが4機あるなら、RJ45の1~4番ポートと排他利用かつSFPがデフォルトで有効になっています。 ゆえに、AX3630S-24Tのように4ポートある場合は(config)# interface range gigabitethernet 0/1-4 (config-if-range)# media-type rj45 !(config-if-range)# exitとRJ45切り替えを明示的にやってやらないと、リンクアップしません。 SFPとポート番号が被っていない部分に対しては設定する必要なし。 あ、ちなみに"0/1"は1番ポート, "0/2"は2番ポート……と言う感じで指定します。 "range"と指定しておくと、連続ポートを一気に設定できますが、飛び飛びの"0/1,3,5,7"のような指定はできないので注意。
VLANの切り方
基本的にconfigureモードで全部やりますが、概念的に"vlan"コマンドで指定したvlanを切り、"interface gigabitethernet 0/**"でそのVLANをアサインするという感覚です。 vlanコマンドは、以下のように新しいVLAN IDを指定した時点で作られるわけですが、(config)# vlan 1000 !(config-vlan)#何のVLANを切ったか、適宜名前を付けておくと良いかと。
!(config-vlan)# name "Uplink" !(config-vlan)# exitで、アサインは
(config)# interface gigabitethernet 0/1 !(config-if)# switchport mode access !(config-if)# switchport access vlan 1000 !(config-if)# exitてな感じ。上側はuntagged portにする場合の設定。下側がアサインするVLAN IDの指定。 switchport modeの部分は、accessなら普通のuntagged、dot1q-tunnelならVLANトンネル、mac-vlanならMac VLAN、taggedなら802.1q VLAN…といったようにいろいろ。
VLANに対してIPアドレスを振る
telnetでログインする場合などに使う装置に対してアサインするIPアドレスを指定しておきます。 IPv6の場合は、マスク指定をお忘れ無く。(config)# interface vlan 1000 !(config-if)# ip address 192.168.1.1 255.255.255.0 !(config-if)# ipv6 address 2001:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 !(config-if)# exit
設定の消し方
基本的に、設定したときに使ったコマンドの頭に"no"を付ければ消えます。 VLANの削除は(config)# no vlan 1000とか。ただし、"interface gigabitethernet 0/**"でswitchport access vlan 1000などと設定に使っている場合は先にそっちを削除しないとダメです。
Tagged VLANの作り方
(config)# interface gigabitethernet 0/1 !(config-if)# switch mode trunk !(config-if)# switchport trunk allowed vlan 1000,2000 !(config-if)# exitこんな感じで、特定のポートをtrunkに切り替え、やりとりするVLAN IDを指定するだけ。 ちなみに予めconfigureモードで"vlan 1000"と"vlan 2000"とVLANを切っておく必要があります。 確かマニュアルに書いてありますが、デフォルトVLAN︵VLAN 1︶は指定できないので、他のVLAN IDにしておく必要があったと思います。