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夏草に這上りたる捨蚕かな (『鬼城句集』大正6) 治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり (『鬼城句集』大正6)※1 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 (『鬼城句集』大正6) 痩馬のあはれ機嫌や秋高し (『鬼城句集』大正6) 冬蜂の死にどころなく歩きけり (『鬼城句集』大正6) 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり (『鬼城句集』大正6) ゆさ〳〵と大枝ゆるゝ桜かな (『鬼城句集』大正15) 春寒やぶつかり歩く盲犬 (『鬼城句集』大正15) 生きかはり死にかはりして打つ田かな (『鬼城句集』大正15) 残雪やごう〳〵と吹く松の風 (『鬼城句集』大正15) (その他) ※1 「治聾酒」は春の社日に飲むと聴覚障害が治るといわれる酒。