高浜虚子 【たかはま きょし】
明治7年2月10日〜昭和34年4月8日。明治・大正・昭和にわたる俳句界の重鎮として、季語と定型を重視し、花鳥諷詠を理念とした客観写生の句を作った。
代表句集
- 「虚子句集」 昭和3年
- 「五百句」 昭和12年
- 「五百五十句」 昭和18年
- 「六百五十句」 昭和30年
代表作品
遠山に日の当りたる枯野かな ︵明治33︶ ・ 桐一葉日当りながら落ちにけり ︵明治39︶ ・ 金こが亀ねむ子し擲なげうつ闇の深さかな ︵明治41︶ 春風や闘志いだきて丘に立つ ︵大正2︶※1 ・ 白はく牡丹といふといへども紅こうほのか ︵大正14︶ 流れ行く大根の葉の早さかな ︵昭和3︶ ・ たとふれば独楽のはぢける如くなり ︵昭和12︶※2 ・ 初蝶来く何色と問ふ黄と答ふ ︵昭和20︶ 去年今年貫く棒の如きもの ︵昭和25︶ ・ 彼一語我一語秋深みかも ︵昭和25︶ ・
※1 明治末期、作者は小説に力を注ぎ、俳句の世界から離れていたが、河東碧梧桐の新傾向句に対抗するため俳壇に復帰。この作品はその決意を詠んだもの。 ※2 昭和12年2月に亡くなった河東碧梧桐への追悼句。二人は青年の頃より長いライバル関係にあった。
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