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17 Dec 2008 - 27 Jun 2013
Jun
JUL
Jun
05
2008
2009
2013
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T
h
e
W
a
y
b
a
c
k
M
a
c
h
i
n
e
-
h
t
t
p
:
/
/
w
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b
.
a
r
c
h
i
v
e
.
o
r
g
/
w
e
b
/
2
0
0
9
0
7
0
5
0
7
2
8
2
8
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t
t
p
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u
r
a
a
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z
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r
a
.
j
p
n
.
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g
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8
0
/
m
e
i
s
a
k
u
1
.
h
t
m
l
青
空
文
庫
で
読
め
る
名
作
選
■
小
説
︵
発
表
年
順
︶
二
葉
亭
四
迷
﹁
あ
ひ
ゞ
き
﹂
明
治
21
年
約
24
枚
ツ
ル
ゲ
ー
ネ
フ
の
﹁
猟
人
日
記
﹂
の
一
部
を
翻
訳
し
た
作
品
。
秋
の
自
然
を
背
景
と
し
て
、
男
と
、
彼
に
捨
て
ら
れ
る
女
と
の
最
後
の
逢
引
が
描
か
れ
て
い
る
。
斬
新
な
言
文
一
致
と
自
然
描
写
に
よ
り
、
後
代
に
大
き
な
影
響
を
与
え
た
。
幸
田
露
伴
﹁
五
重
塔
﹂
明
治
24
〜
25
年
約
1
4
8
枚
腕
前
は
抜
群
な
が
ら
、
世
渡
り
が
下
手
な
た
め
に
不
遇
を
余
儀
な
く
さ
れ
て
い
る
大
工
・
十
兵
衛
が
、
周
囲
の
猛
反
対
を
押
し
切
り
、
五
重
塔
の
建
立
に
名
乗
り
を
上
げ
る
作
品
。
樋
口
一
葉
﹁
た
け
く
ら
べ
﹂
明
治
28
〜
29
年
約
76
枚
吉
原
遊
郭
に
隣
接
し
た
大
音
寺
前
を
舞
台
に
、
少
年
少
女
の
恋
の
め
ざ
め
を
描
い
た
作
品
。
泉
鏡
花
﹁
高
野
聖
﹂
明
治
33
年
約
1
0
5
枚
旅
の
僧
が
旧
道
を
た
ど
っ
て
い
る
う
ち
に
、
妖
し
い
美
女
の
住
む
非
日
常
の
世
界
へ
ま
ぎ
れ
こ
ん
で
し
ま
う
幻
想
的
な
作
品
。
国
木
田
独
歩
﹁
春
の
鳥
﹂
明
治
37
年
約
22
枚
白
痴
の
少
年
を
描
い
た
浪
漫
主
義
的
作
品
。
夏
目
漱
石
﹁
坊
っ
ち
ゃ
ん
﹂
明
治
39
年
約
2
3
4
枚
四
国
の
中
学
に
赴
任
し
た
、
正
義
感
あ
ふ
れ
る
青
年
教
師
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
自
由
闊
達
な
語
り
口
で
、
江
戸
っ
子
ら
し
い
侠
気
と
諧
謔
に
満
ち
て
い
る
。
島
崎
藤
村
﹁
破
戒
﹂
明
治
39
年
約
5
6
3
枚
父
の
戒
め
に
従
い
、
被
差
別
部
落
出
身
で
あ
る
こ
と
を
隠
し
続
け
て
き
た
小
学
校
教
員
が
、
社
会
の
不
当
な
差
別
と
た
た
か
う
た
め
に
、
新
し
い
人
生
を
志
す
作
品
。
田
山
花
袋
﹁
蒲
団
﹂
明
治
40
年
約
1
2
7
枚
近
代
日
本
文
学
史
の
流
れ
を
大
き
く
変
え
た
問
題
作
で
、
作
者
に
師
事
し
て
い
た
女
性
と
の
関
係
が
露
骨
に
告
白
さ
れ
て
い
る
。
国
木
田
独
歩
﹁
竹
の
木
戸
﹂
明
治
41
年
約
36
枚
貧
乏
な
職
人
夫
妻
が
苦
し
ま
ぎ
れ
に
炭
を
盗
む
も
の
の
、
不
安
と
羞
恥
の
た
め
に
妻
が
自
殺
し
て
し
ま
う
作
品
。
森
鴎
外
﹁
ヰ
タ
・
セ
ク
ス
ア
リ
ス
﹂
明
治
42
年
約
1
6
0
枚
性
の
問
題
に
焦
点
を
絞
っ
た
自
伝
的
小
説
。
作
者
の
作
品
と
し
て
は
唯
一
、
発
禁
処
分
と
な
っ
た
。
長
塚
節
﹁
土
﹂
明
治
43
年
約
6
3
0
枚
あ
る
貧
し
い
小
作
人
一
家
の
生
活
を
精
細
に
描
い
た
作
品
。
農
民
文
学
の
最
高
傑
作
と
さ
れ
る
。
有
島
武
郎
﹁
或
る
女
﹂
明
治
44
〜
大
正
8
年
前
編
・
約
4
1
5
枚
後
編
・
約
5
7
3
枚
先
進
的
な
知
性
と
強
烈
な
自
我
を
持
ち
な
が
ら
、
そ
の
才
覚
を
発
揮
す
る
場
所
に
恵
ま
れ
ず
、
や
が
て
は
自
滅
し
て
い
く
女
性
を
描
い
た
作
品
。
森
鴎
外
﹁
阿
部
一
族
﹂
大
正
2
年
約
73
枚
肥
後
熊
本
の
藩
主
・
細
川
忠
利
の
死
に
際
し
て
の
殉
死
を
め
ぐ
る
作
品
。
感
情
を
拒
否
し
た
明
晰
な
文
体
で
、
歴
史
小
説
の
傑
作
と
さ
れ
る
。
夏
目
漱
石
﹁
こ
こ
ろ
﹂
大
正
3
年
約
4
4
6
枚
あ
る
大
学
生
の
目
を
通
し
て
描
か
れ
る
、
謎
の
多
い
﹁
先
生
﹂
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
実
は
﹁
先
生
﹂
に
は
、
親
友
を
裏
切
り
、
自
殺
に
追
い
込
ん
で
し
ま
っ
た
過
去
が
あ
っ
た
。
徳
田
秋
声
﹁
あ
ら
く
れ
﹂
大
正
4
年
約
3
4
9
枚
不
幸
な
生
い
立
ち
を
持
っ
た
、
気
性
の
激
し
い
女
性
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
義
理
人
情
な
ど
に
頓
着
し
な
い
、
き
わ
め
て
行
動
的
な
流
転
の
半
生
が
描
か
れ
て
い
る
。
夏
目
漱
石
﹁
道
草
﹂
大
正
4
年
約
4
3
2
枚
作
者
の
唯
一
の
自
伝
的
小
説
で
あ
り
、
夫
婦
間
の
軋
轢
や
、
親
族
と
の
金
銭
ト
ラ
ブ
ル
な
ど
を
通
じ
て
、
人
間
存
在
の
奥
深
い
暗
部
が
追
求
さ
れ
て
い
る
。
夏
目
漱
石
﹁
明
暗
﹂
大
正
5
年
約
9
4
4
枚
夫
婦
、
親
子
、
兄
弟
、
友
人
、
親
戚
な
ど
の
複
雑
な
人
間
関
係
を
、
愛
情
や
金
銭
の
問
題
を
絡
め
、
精
密
に
描
い
た
作
品
。
作
者
の
死
去
に
よ
り
未
完
に
終
わ
っ
た
が
、
近
代
日
本
文
学
を
代
表
す
る
本
格
小
説
と
し
て
高
い
評
価
を
受
け
て
い
る
。
有
島
武
郎
﹁
カ
イ
ン
の
末
裔
﹂
大
正
6
年
約
88
枚
北
海
道
の
酷
烈
な
自
然
の
中
、
粗
暴
で
本
能
の
ま
ま
に
生
き
る
小
作
人
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
芥
川
龍
之
介
﹁
地
獄
変
﹂
大
正
7
年
約
74
枚
天
才
画
師
・
良
秀
が
、
最
愛
の
娘
の
命
と
引
き
換
え
に
地
獄
変
の
屏
風
を
完
成
さ
せ
る
作
品
。
作
者
の
芸
術
至
上
主
義
が
前
面
に
出
て
い
る
。
菊
池
寛
﹁
恩
讐
の
彼
方
に
﹂
大
正
8
年
約
61
枚
主
を
殺
し
て
江
戸
を
逐
電
し
た
後
、
改
心
し
て
出
家
し
、
慈
善
事
業
に
打
ち
込
む
男
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
梶
井
基
次
郎
﹁
檸
檬
﹂
大
正
14
年
約
13
枚
鬱
屈
し
た
青
年
が
、
な
に
げ
な
く
買
っ
た
レ
モ
ン
に
よ
っ
て
気
を
散
ず
る
作
品
。
青
春
文
学
の
傑
作
と
さ
れ
る
。
葉
山
嘉
樹
﹁
淫
売
婦
﹂
大
正
14
年
約
37
枚
被
搾
取
階
級
の
悲
惨
な
運
命
の
女
性
を
描
い
た
作
品
。
プ
ロ
レ
タ
リ
ア
文
学
な
が
ら
、
芸
術
性
の
高
い
幻
想
的
な
美
し
さ
を
も
っ
て
い
る
。
葉
山
嘉
樹
﹁
海
に
生
く
る
人
々
﹂
大
正
15
年
約
4
4
7
枚
海
上
労
働
者
た
ち
の
さ
ま
ざ
ま
な
人
間
像
と
、
そ
の
階
級
的
な
目
覚
め
を
描
い
た
作
品
。
ス
ケ
ー
ル
の
大
き
な
叙
事
詩
的
作
品
で
、
プ
ロ
レ
タ
リ
ア
文
学
に
お
け
る
記
念
碑
的
傑
作
と
さ
れ
る
。
芥
川
龍
之
介
﹁
河
童
﹂
昭
和
2
年
約
1
0
7
枚
河
童
の
国
へ
迷
い
込
ん
だ
男
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
自
殺
直
前
の
作
者
の
思
想
が
色
濃
く
反
映
さ
れ
て
お
り
、
河
童
の
世
界
を
描
く
こ
と
で
人
間
社
会
が
痛
烈
に
批
判
さ
れ
て
い
る
。
宮
沢
賢
治
﹁
銀
河
鉄
道
の
夜
﹂
昭
和
2
年
約
1
0
7
枚
孤
独
な
少
年
・
ジ
ョ
バ
ン
ニ
が
、
友
達
の
カ
ム
パ
ネ
ル
ラ
と
と
も
に
銀
河
鉄
道
の
旅
に
で
か
け
る
童
話
作
品
。
嘉
村
礒
多
﹁
業
苦
﹂
昭
和
3
年
約
46
枚
田
舎
に
妻
子
を
残
し
、
愛
人
と
駆
落
ち
し
て
上
京
し
た
体
験
を
描
い
た
私
小
説
で
、
﹁
私
小
説
の
極
北
﹂
と
も
評
さ
れ
る
作
者
の
出
世
作
。
小
林
多
喜
二
﹁
蟹
工
船
﹂
昭
和
4
年
約
1
8
2
枚
蟹
工
船
で
働
く
労
働
者
た
ち
が
、
奴
隷
の
よ
う
な
労
働
に
反
撥
し
、
ス
ト
ラ
イ
キ
を
起
こ
す
作
品
。
国
家
・
財
閥
・
軍
隊
の
一
元
的
構
造
や
、
植
民
地
的
搾
取
の
実
態
が
描
か
れ
て
い
る
。
島
崎
藤
村
﹁
夜
明
け
前
﹂
昭
和
4
〜
10
年
第
一
部
・
約
1
0
9
5
枚
第
二
部
・
約
1
1
1
2
枚
作
者
の
父
を
モ
デ
ル
と
し
、
明
治
維
新
前
後
の
動
乱
を
描
い
た
歴
史
小
説
。
近
代
日
本
文
学
史
上
、
屈
指
の
傑
作
と
さ
れ
る
。
横
光
利
一
﹁
機
械
﹂
昭
和
5
年
約
55
枚
小
さ
な
ネ
ー
ム
プ
レ
ー
ト
製
造
所
で
働
く
男
た
ち
と
、
そ
の
人
間
関
係
か
ら
生
じ
る
心
理
的
葛
藤
を
精
密
に
描
い
た
作
品
。
牧
野
信
一
﹁
ゼ
ー
ロ
ン
﹂
昭
和
6
年
約
39
枚
駄
馬
ゼ
ー
ロ
ン
に
ま
た
が
っ
て
、
森
深
く
に
あ
る
知
人
の
家
に
向
か
う
男
を
描
い
た
作
品
。
淀
み
の
な
い
朗
吟
調
の
文
体
で
、
現
実
と
も
妄
想
と
も
つ
か
な
い
ユ
ー
モ
ラ
ス
な
道
中
が
描
か
れ
て
い
る
。
武
田
麟
太
郎
﹁
日
本
三
文
オ
ペ
ラ
﹂
昭
和
7
年
約
47
枚
ユ
ー
モ
ア
と
抒
情
味
の
あ
る
筆
致
で
、
浅
草
の
ア
パ
ー
ト
に
生
活
す
る
雑
多
な
男
女
の
姿
を
描
い
た
作
品
。
北
条
民
雄
﹁
い
の
ち
の
初
夜
﹂
昭
和
11
年
約
67
枚
ハ
ン
セ
ン
病
の
宣
告
を
受
け
た
男
の
、
心
理
的
葛
藤
を
描
い
た
作
品
。
堀
辰
雄
﹁
風
立
ち
ぬ
﹂
昭
和
11
〜
13
年
約
1
5
8
枚
高
原
の
療
養
所
で
、
肺
結
核
で
入
院
し
て
い
る
婚
約
者
に
付
き
添
う
男
を
主
人
公
と
し
た
作
品
。
死
を
前
に
し
た
愛
と
生
の
あ
り
方
が
追
求
さ
れ
て
い
る
。
岡
本
か
の
子
﹁
老
妓
抄
﹂
昭
和
13
年
約
44
枚
財
を
な
し
た
老
妓
が
、
自
ら
の
夢
を
若
い
電
気
器
具
屋
の
男
に
託
し
、
そ
の
生
活
を
援
助
す
る
作
品
。
田
中
英
光
﹁
オ
リ
ン
ポ
ス
の
果
実
﹂
昭
和
15
年
約
2
0
3
枚
オ
リ
ン
ピ
ッ
ク
日
本
代
表
と
し
て
ロ
サ
ン
ゼ
ル
ス
に
向
か
う
青
年
を
主
人
公
と
し
た
青
春
小
説
。
織
田
作
之
助
﹁
夫
婦
善
哉
﹂
昭
和
15
年
約
79
枚
ぐ
う
た
ら
な
夫
を
抱
え
た
女
房
が
、
さ
ま
ざ
ま
な
商
売
を
遍
歴
し
て
奮
闘
す
る
作
品
。
生
粋
の
大
阪
町
人
の
根
性
と
生
活
力
が
描
か
れ
て
い
る
。
中
島
敦
﹁
李
陵
﹂
昭
和
18
年
約
90
枚
中
国
の
史
書
を
典
拠
と
し
て
、
李
陵
、
司
馬
遷
、
蘇
武
の
三
人
を
描
い
た
歴
史
小
説
で
、
人
間
の
生
の
極
限
が
追
求
さ
れ
て
い
る
。
島
木
健
作
﹁
赤
蛙
﹂
昭
和
21
年
約
18
枚
必
死
に
岸
を
渡
ろ
う
と
す
る
赤
蛙
の
姿
に
、
作
者
自
身
の
運
命
を
重
ね
合
わ
せ
た
作
品
。
宮
本
百
合
子
﹁
播
州
平
野
﹂
昭
和
21
〜
22
年
約
3
0
5
枚
プ
ロ
レ
タ
リ
ア
文
学
の
代
表
的
作
家
と
し
て
、
戦
時
中
、
投
獄
や
執
筆
禁
止
な
ど
の
弾
圧
を
受
け
た
作
者
が
、
戦
時
中
の
裁
判
の
回
想
や
、
終
戦
直
後
の
体
験
を
描
い
た
自
伝
的
小
説
。
坂
口
安
吾
﹁
白
痴
﹂
昭
和
21
年
約
59
枚
戦
争
末
期
、
薄
汚
い
安
ア
パ
ー
ト
に
住
む
男
が
、
白
痴
の
女
と
生
活
を
と
も
に
す
る
作
品
。
坂
口
安
吾
﹁
桜
の
森
の
満
開
の
下
﹂
昭
和
22
年
約
47
枚
鈴
鹿
峠
に
住
む
山
賊
が
、
残
忍
で
美
し
い
女
に
服
従
し
、
都
で
人
を
殺
し
続
け
る
作
品
。
桜
の
森
の
美
し
さ
が
、
非
人
間
的
で
残
酷
な
も
の
と
し
て
描
か
れ
て
い
る
。
原
民
喜
﹁
夏
の
花
﹂
昭
和
22
年
約
35
枚
自
ら
の
被
爆
体
験
を
、
悲
憤
や
感
傷
を
抑
え
た
文
体
で
描
い
た
作
品
で
、
原
爆
の
悲
惨
さ
を
、
静
か
に
、
重
く
訴
え
て
い
る
。
太
宰
治
﹁
斜
陽
﹂
昭
和
22
年
約
2
5
9
枚
敗
戦
に
よ
る
没
落
貴
族
の
家
庭
を
背
景
と
し
て
、
母
、
姉
、
弟
、
小
説
家
の
四
人
を
描
い
た
作
品
。
太
宰
治
﹁
人
間
失
格
﹂
昭
和
23
年
約
2
0
2
枚
道
化
を
演
じ
続
け
た
少
年
時
代
か
ら
、
左
翼
運
動
、
心
中
未
遂
、
妻
の
裏
切
り
、
モ
ル
ヒ
ネ
中
毒
な
ど
を
経
て
、
精
神
病
院
で
廃
人
と
な
っ
て
い
る
男
を
描
い
た
作
品
。
作
者
自
身
の
人
生
を
色
濃
く
反
映
し
て
い
る
と
さ
れ
る
。
■
評
論
︵
発
表
年
順
︶
北
村
透
谷
﹁
厭
世
詩
家
と
女
性
﹂
明
治
25
年
約
17
枚
恋
愛
の
意
義
や
、
文
学
者
と
現
実
社
会
と
の
関
係
な
ど
を
論
じ
た
評
論
。
恋
愛
に
溺
れ
る
こ
と
を
戒
め
る
風
潮
が
強
か
っ
た
時
代
に
、
恋
愛
の
重
要
性
を
説
い
た
画
期
的
な
論
文
で
、
当
時
の
文
壇
に
大
き
な
衝
撃
を
与
え
た
。
正
岡
子
規
﹁
歌
よ
み
に
与
ふ
る
書
﹂
明
治
31
年
約
52
枚
俳
句
の
改
革
者
と
し
て
名
を
上
げ
た
筆
者
が
、
続
け
て
短
歌
の
改
革
に
も
乗
り
だ
し
た
際
の
評
論
。
極
め
て
戦
闘
的
な
論
調
で
、
旧
来
の
歌
人
や
同
時
代
の
歌
人
が
徹
底
的
に
批
判
さ
れ
て
い
る
。
石
川
啄
木
﹁
時
代
閉
塞
の
現
状
﹂
明
治
43
年
約
28
枚
大
逆
事
件
の
直
後
に
執
筆
さ
れ
、
国
家
=
強
権
と
の
対
峙
を
強
く
呼
び
か
け
た
評
論
。
明
治
後
期
の
文
芸
評
論
の
中
で
、
最
も
先
鋭
的
か
つ
重
要
な
論
文
と
さ
れ
る
。
有
島
武
郎
﹁
宣
言
一
つ
﹂
大
正
11
年
約
13
枚
当
時
、
勃
興
し
つ
つ
あ
っ
た
プ
ロ
レ
タ
リ
ア
階
級
に
対
し
、
芸
術
家
と
し
て
の
自
己
の
態
度
を
表
明
し
た
評
論
。
筆
者
の
潔
癖
な
性
格
が
よ
く
あ
ら
わ
れ
て
い
る
。
折
口
信
夫
﹁
国
文
学
の
発
生
︵
第
一
稿
︶
﹂
大
正
13
年
約
20
枚
近
代
日
本
の
文
学
や
思
想
に
多
大
な
影
響
を
与
え
た
折
口
民
俗
学
の
代
表
的
論
文
。
日
本
文
学
の
起
源
を
神
の
呪
言
に
み
る
と
い
う
独
創
的
な
論
が
展
開
さ
れ
て
い
る
。
坂
口
安
吾
﹁
日
本
文
化
私
観
﹂
昭
和
17
年
約
57
枚
﹁
京
都
の
寺
や
奈
良
の
仏
像
が
全
滅
し
て
も
困
ら
な
い
が
、
電
車
が
動
か
な
く
て
は
困
る
の
だ
。
﹂
と
い
う
認
識
の
も
と
に
展
開
さ
れ
る
斬
新
な
日
本
文
化
論
。
坂
口
安
吾
﹁
堕
落
論
﹂
昭
和
21
年
約
20
枚
戦
前
戦
中
の
倫
理
観
を
い
っ
さ
い
否
定
し
、
徹
底
的
に
堕
ち
き
る
こ
と
で
主
体
的
に
生
き
る
こ
と
を
説
い
た
評
論
。
終
戦
直
後
に
発
表
さ
れ
、
戦
後
日
本
の
新
し
い
倫
理
観
を
代
表
す
る
も
の
と
し
て
大
き
な
反
響
を
呼
ん
だ
。
■
ト
ッ
プ
に
も
ど
る