ポップ音楽はここ50年で「よりうるさく、単純に」、論文
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︻7月28日 AFP︼﹁最近の音楽はうるさくて、オリジナル性がない﹂と愚痴をこぼす親世代は、あながち間違ってはいないかもしれない。
英科学誌ネイチャー︵Nature︶系列のオンライン科学誌﹁サイエンティフィック・リポーツ︵Scientific Reports︶﹂に26日付で掲載された研究では、1955年から2010年までに世界中で作られたロック、ポップ、ヒップホップ、メタル、エレクトロニックなどさまざまなジャンルの音楽から選んだ50万近くの曲をコンピューターで分析した。その結果、音量レベルが常に上がり続けている一方で、コード進行やメロディーの多様性は過去50年間で一貫して減少を続けていたという。
論文を執筆したスペイン科学研究高等会議︵CSIC︶のホアン・セラ︵Joan Serra︶氏によれば、この分析結果を踏まえれば﹁古い歌を簡単に現代風に編曲する方法が導き出される﹂という。﹁よりありふれたコード進行を使い、楽器編成を変え、録音音量を大きくするだけでいい﹂︵セラ氏︶
研究チームは、音楽の中にあるパターンを探すため、さまざまな音楽要素のアルゴリズムを分析した。その結果、﹁収集された多くの証拠が、現代西洋ポピュラー音楽の創作と制作において、進化が阻害されている、あるいはまったくしていないという意味で、慣例主義が大きく存在していることを示していた﹂と論文は述べている。なお、分析対象となった曲名は具体的には挙げられていない。(c)AFP